
Fujifilm X-T2
XF35mmF1.4 R
ƒ/11.0 35.0mm 0.5sec ISO6400
昨日のことですが、たぶん自分は手を出さないと思っていたXF16-55mmF2,8R LM WRを購入いたしました。
レッドバッジ標準ズームです。
引き換えに下取りに出したのはほとんど使わなかったX-M1とXF18-55mmズーム、そしてZeiss Touit2.8/12です。それでほぼ等価交換。ツァイス12mmは全く不満はなかったんですが、12mm広角単焦点より、16mm始まりでも明るい標準ズームの方が仕事で使う率は高いからです。いままで18−55mmは仕事で「のみ」持ち出すレンズだったんですが(笑)。
それにしても以前このブログでも書きましたが、アホなワタシは18−55mmを3回買って、3回売ることになりました。標準域って普段はもう35mm単焦点があれば十分で、基本そこより望遠の方向にレンズを充実させる方向でやってきました。それだけ35mmF1.4を気に入ってしまってたんですが、たま〜に撮りたくなる広角のためにレンズ1本持ち出すのも面倒になってきまして……それにやっぱり、12mm(換算18mm)はちょっと広すぎますね、俺の場合(笑)。どうも昔から、広角レンズは買っては売り、買っては売り、の繰り返しです。
XF16-55mmF2,8なら、換算24mmですからそこそこ広角で、そこは18mm(換算27mm)とはかなり違います。これだったらステージ写真の広角もなんとか対処できるだろうと。
とまあ言い訳はこれくらいにしまして……(笑)。

Fujifilm X-T2
XF35mmF1.4 R
ƒ/11.0 35.0mm 0.5sec ISO2000

Fujifilm X-T2
XF35mmF1.4 R
ƒ/11.0 35.0mm 0.5sec ISO2500
X-T2は望遠の受け持ちになりますから、16-55は基本的にX-Pro2に付けることになると思います。でもこうして見ると、やっぱりPro2には単焦点が似合いますね(笑)。
でかくて重いレンズだと覚悟はしてましたが、でもフルサイズのF2.8標準ズームにくらべたらやっぱりひとまわり以上コンパクトです。各種リングの操作感もやはり高額なだけあってしっかりしてます。

Fujifilm X-T2
XF35mmF1.4 R
ƒ/11.0 35.0mm 0.5sec ISO2500
テレ側に伸ばしたところの姿はCanonのEF24-70mmF2.8IIを思い出しますね。てかそっくり!
では、さっそくもろもろ試し撮りしてきましたので、ご覧くださいませ。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/22.0 20.6mm 1/500 ISO6400
連休に入ったマップカメラ(いつもお世話になってますw)は大混雑で、開店時間に買い取りセンターに行ったのにもう外に行列ができていたという……そんなカンジだったので試し撮りは夕方からになってしまいました。
とりあえず吉祥寺駅前に出たら、太陽がちょうどアーゲードに差し込んでいました。太陽を入れ込んで1枚。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/11.0 36.5mm 1/250 ISO500
駅前通りの花壇の目線になって、西を向いて逆光で。歩行者を待って……という1枚。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/8.0 55.0mm 1/500 ISO1000
西日のいせや。焼き鳥の煙がスモーク効果になってました。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/22.0 19.4mm 1/60 ISO3200
西日のシャガ。あえて太陽を入れ込んで、思い切り絞ってみましたが、このレンズ、とても逆光に強いですね。これだけゴーストが出るような状況で、コントラストの低下も見られません。
ちなみに最初に撮ったカットではもっと派手にゴーストが出ていまして、一瞬がっかりしたあともしや……と思ってプロテクトフィルターを外したら収まりました。やはりこういう意地悪なシチュエーションではプロテクトフィルターの悪影響が出るんですね。そこからずっと外したままです。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/3.2 55.0mm 1/2000 ISO6400
これも逆光で、木漏れ日の玉ボケを見てみました.キレイな丸ボケですね。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/2.8 55.0mm 1/2000 ISO800
あえて絞り開放のボケをチェック。これだけボケれば十分です。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/16.0 55.0mm 1/500 ISO3200
ここまで逆光が続きましたが、ホントに優秀な逆光耐性を見せてくれます。前玉のコーティングと共に、内部構造でも相当気を使っているんでしょうね。大好きな逆光を安心して使うことができるのは、大きなアドバンテージです。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/18.0 55.0mm 1/500 ISO1600
だってこういうショットが大好きなんですもの(笑)。
水面のリフレクションですが、かなり強い光です。それでもこれなら安心してレンズを向けられますね。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/5.6 17.0mm 1/640 ISO4000
ここまで逆光耐性を見てきましたので、解像もチェックしていきましょう。解像と言えばわんこの毛並み、ですね(笑)。
わんこたちにはフォーカスのスピードもチェックさせてもらえます。
いつも井の頭公園で撮らせていただいてる、ゴールデンレトリーバーのグループに会いました。これは日陰のシーンですがキレイに毛並みが解像してますよね。フジのXシリーズは比較的日陰が不得意なんですが、グッドです。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/5.6 40.1mm 1/800 ISO5000

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/4.5 31.1mm 1/800 ISO3200

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/4.5 55.0mm 1/320 ISO1600

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/4.5 55.0mm 1/640 ISO2000

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/8.0 42.7mm 1/250 ISO5000
いやあ、驚きました。各所で「単焦点並み」とか言われているのは知ってましたが、正直眉唾だと思ってたんです。
でも、これ見ると、大好きなXF90mmFf2に勝るとも劣らない描写に見えます。
標準域は単焦点、というポリシーだったんですが、これじゃ単焦点の出番がなくなります!(笑)
あとフォーカスももちろん速いです。何の不満もないスピードが出てます。
では今度は逆光じゃない風景スナップを。今度は深大寺です。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/4.5 18.2mm 1/500 ISO1000
新緑のグラデーションがとても綺麗でした。もうちょっと絞ればさらに遠景の葉っぱが綺麗に解像したかもしれませんね。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/8.0 47.0mm 1/500 ISO500
ということで絞ってみました(笑)。緑色が大好きなので、落ち着きますね。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/7.1 55.0mm 1/250 ISO400
今度は変わり種テスト、ということで、マクロエクステンションチューブMCEX-16を使ってマクロ撮影にもチャレンジ。
富士フイルムの公式サイトによると、テレ側でMCEX-16を使った場合、最大撮影倍率0.48倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体まで)36mmということで、かなり寄れます。エクステンションチューブはいままで正直あまり使ってなかったんですが、これならほぼハーフマクロレンズ相当ですから、本気で使えますね。
ちなみにこれ知らなかったんですが、このエクステンションチューブを使って等倍以上のマクロになるのは、XC16-50mmF3.5-5.6 OIS IとXF18mmF2Rだけなんだそうです。XC侮れじ!
ただし……XC16-50mmF3.5-5.6 OIS Iのワーキングディスタンスは2mmって、撮れないだろうそれ!!(笑)

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/8.0 55.0mm 1/1250 ISO400
これはエクステンションチューブを付けないで、素の状態で最短まで寄った絵です。素の状態ではテレ端0.16倍、最短撮影距離は望遠で40cmとのことで、まあ普通に寄れる、くらいでしょうか。必要十分だと思います。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/8.0 55.0mm 1/1250 ISO500
こんなカンジで撮れれば標準ズームとしては十分ですよね。もちろん解像はバキバキだと思います。

Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/4.0 55.0mm 1/1600 ISO1600
最後は普通のスナップで。なんだかエクストリームな使い方ばかりテストしてきましたが、本来こういうショットを撮るのが一番ふさわしいレンズですよね。
というわけで、ひさびさに新規購入したレンズ、XF16-55mmF2.8R LM WRでございました。これは今後必携のレンズになりそうです。さすがレッドバッジズームのフラッグシップ、もっと早く購入しとけばよかったと後悔したのでございました。
本橋丈 第1回写真展
2017年6月2日〜6日 吉祥寺美術館市民ギャラリーB室
http://joemoto.blog3.fc2.com/blog-entry-696.html
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コメント
とうとう標準大三元手に入れましたか(´∇`)
僕も18-55mmから乗り換えしたいです(。´Д⊂)(僕はウサギも撮るのでこの画角もある程度使うので)
それにしてもXは相変わらずの高性能レンズばかりですね(´∇`)
いつもブログを見させていただいています。
先日、山本さんとのツーショット写真を見てびっくり。
世間は狭いと実感しました。
55-200につけておられるFPSのステッカーのはり方がカッコ良いと思い、真似させてもらってます。
今回のブログで、ゴーストのことを書かれていました。
せっかくのレンズ性能を台無しにしないためにプロテクターも純正レンズと同じ面反射率を達成しているフジの純正プロテクターを使っています。
これからもXシリーズの記事楽しみにしています
>RINさん
コメントありがとうございます。とうとう行ってしまいましたねえw
18-55も大変優秀なレンズでしたし、ズームはこれでいいや、と思っていたんですが、いやあびっくりしました。よっぽど大ボケが必要なとき以外はもうこれでいけちゃいそうです。
ズームがこれだけ優秀なXシリーズですから、今後単焦点はどんどんクセ玉、個性派方向で作っていただけると面白いと思うんですがどうでしょうね?w
>うらさん
コメントありがとうございます。
山ちゃんさんにはいきなり声をかけていただきまして、びっくりしました。でも嬉しかったですね。
世間はどんどん狭くなってますよw
FPSステッカー、せっかくもらったので貼ってます。16-55のフードにも一番小さいヤツを早速貼り付けましたよw
真似していただけてるなんて光栄ですw
プロテクターは自宅にある適当な77mm径のを取り付けていたんですが、やはりああいう場面では影響があるんですね。改めて勉強になりました。フジの純正プロテクターは100-400mmを購入したときのおまけでもらったのがありますが、確かに悪影響を感じたことはないです。やっぱり純正がいいんですかねえ…でも高いんですよねえw
お久しぶりです。
16-55買われたんですね。ビックリしました。35mm1.4はどーなっちゃうんでしょうか?
これからの記事に興味深々です。
私の方は本日姪の結婚式がありまして、T2に18-55と35mm1.4、予備にソニーのRX100を動画兼用で参戦してきました。
予想どおりプロがスチルも動画も入ってましたので、こちらはお気楽に周辺の撮影に専念しました。
気になったのは、ある程度は35mm1.4でいけるんですが、やはり標準域のズームがあると助かるかな、ということ。18-55も使ったんですが、何となく雰囲気が出ないというか。私の腕が無いせいなんですけど。
16-55がそんなに良ければ買い換えよっかな?!
とも思います。
完璧な組み合わせは無いんでしょうけど、16-55のような標準ズーム一本でいければ楽そうですが、35mm1.4を使うならせめてボデイをもう一台、広角単焦点を一つ、中望遠ズームが一つあるとやりやすいかな?と思いました。
あ~、届かないっ!っていうことが結構ありましたので、50-140があればちょっとやりやすいかな、と思いました。親族があまりウロウロするのもどうかと思いますので。
中望遠はともかく、いずれにしても標準域のレンズ選びは悩ましいですね。
ちなみに、プロは標準ズームと中望遠ズームを使っていて、単焦点は使ってませんでした。
仕事と趣味の差なのかもしれません。
いろいろ悩んでみようと思います。
それも楽しいですね。
いつも拝見させてもらってます。
最後の饅頭の写真の質感がすごくいいですね。
PCで編集された画像ですか?
カメラの設定なども出来れば教えてもらいたいくらい素敵です。
>まんてるさん
返信遅れましてすみません!
> 最後の饅頭の写真の質感がすごくいいですね。
> PCで編集された画像ですか?
いえ、これは撮ったままの画像だったと思います。
> カメラの設定なども出来れば教えてもらいたいくらい素敵です。
ありがとうございます。カメラの設定は記載されてるデータの通りでして…フィルムシミュレーションはたぶんPRO Neg.Stdにしていると思います。
ワタシの撮り方はほぼマニュアルモードで、ISOだけオート(下限200、上限6400)にしています。これはスナップでも野鳥撮影でも同じです。
それ以外に特別な設定はありませんよ。手ブレさえ気をつければこれくらいの描写をしてくれるレンズだということですね!