ストリートスナップを撮る理由

井の頭公園で野鳥を撮った帰り、いつもならそのまま公園通りの喫茶店に入ってコーヒーを飲んでぼーっとしたりするんですが、昨日はふと思い立ってその足で撮影を続けました。
こんなどんよりした曇りの日は、モノクロのスナップに最適な日なんじゃないかと思ったわけです。

もちろん動物の写真が大好きで普段から撮っているわけですが、動物、特に野鳥を追いかけるようになると、野鳥を見つけて、写真に収めて、よし撮れたとそれだけに満足してしまうことが怖いなと思うわけですよ。
野鳥を写真に撮ることは難しいことで、普通に撮れただけでもそれはもちろん満足感があってしかるべきだとは思いますが、ただ珍しい鳥や可愛い鳥を写真に収めるだけでは、それはただのバードウォッチャーですよね。

我々はカメラマンなんですから、今日はこの鳥が撮れた、この鳥を見かけたと、それだけでつい一喜一憂してしまいがちな日常を戒めないといけないのではないか、なんて思うこともあるわけです。
そこで、写真家として、フォトグラファーとしての原点を忘れないためにはどうしたらいいか、そのひとつの手段がストリートスナップなんじゃなかろうか、と。
そんな思いがあって、最近チャンスを見つけてはストリートスナップを撮っているわたくしなのでした。

DSCF5943
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO1250 Flash (off, did not fire)


いつどんなシャッターチャンスが訪れるかわからない、その感覚を研ぎ澄ますこともスナップ写真の面白さです。街を歩きながら自分だけは「ハンターの目」になっているとでも言いましょうか。野鳥を探している時も同じような感覚ですが、そんな狩猟本能を満たされるような面白さがあります。
それと同時に、一瞬を切り取って人々のストーリーを想起されるような、そんな写真を撮るためにはどうしたらいいか、常に芸術的な感覚を持っていないといけないですよね。ガラじゃありませんが、人に面白いと思ってもらえる作品にするためには、やはりそこにはアートなものがないといけません。
狩猟本能とアート感覚、そこを両立させてこそのカメラマンじゃありませんか。
あともちろん、技術的な反射神経を磨くという意味もあります。

DSCF5941
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO6400 Flash (off, did not fire)


技術的な反射神経というのは、カメラの露出を常に把握し、光を把握し、レンズの焦点距離の感覚を持つこと、でしょうか。ストリートスナップは被写体に気づかれないうちに、一瞬でスナップしないといけないので、ズームレンズをグリグリ回してる暇はありません。だから単焦点レンズで、今使ってるレンズだったら自分の視界のここを切り取れる、という感覚が大事で。
ファインダーを覗くのはほんの一瞬、達人はノーファインダーで撮るそうですが、俺はやっぱり覗きたいです(笑)。でもそれはほんの1秒ですね。1秒でフォーカスを合わせて、フレーミングして、垂直も取って、スナップするわけです。

DSCF5944
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO500 Flash (off, did not fire)


今回たまたま上手くいって、ここにあげてる写真はすべて撮ったままです。もちろんうまくいかない日もありますが、それも含めて実力ということで。小一、二時間町を歩けば、何らかの面白い写真は撮れるはずです。
そこは吉祥寺という「面白い街」に住んでいることの利点でもありますね、ありがたいことです。

DSCF5946
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO5000 Flash (off, did not fire)


DSCF5947
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO2500 Flash (off, did not fire)


そんなわけで、普段野鳥の写真を撮ってる人も、もしくは鉄道や飛行機を撮ってる人も、風景を撮ってる人も、たまにストリートスナップをしてみると面白いと思います。
もちろん、最初はチョット勇気がいります(笑)。いきなり他人にカメラを向けるのは難しいかもしれませんが、そういう時は静物でもいいと思います。往来の邪魔にならないように気を張って、それでいて飄々とカメラと一体になれたら、また1段階ステップアップできるかもしれません。
俺もそんな風になれたらいいなと思いながら、たまに街で写真を撮っているわけなのでした。

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