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ペンタK-3IIげっとです

2月に購入したばかりのPENTAX K-3でしたが、このたびまさかの改良版であるK-3IIが出てしまいました。
決まったときの画質には満足していたK-3ですが、性能面での不満は多々あったわけで、今回新型に切り替えることにためらいはありませんでしたね。予約して発売日ゲット、です。


機種: X-T1
ISO: 6400
露出: 1/20 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 35mm
フラッシュを使用: いいえ
XF35mmF1.4R


Canonの5Dシリーズなどではバージョンアップと共にボディデザインの方も変えてきてるんですが、今回のK-3→K-3IIは徹底して変化なし。共通の金型を使っているものと思われます。ポップアップストロボが廃止されてその部分にGPSユニットが内蔵されたわけですが、その分だけペンタ部の形状がちょっとだけとんがりアタマになりました。でもそれも、ボディ本体の金型には影響を与えない後付けの部分ですからね。まあ、コストを抑える意味で、こういった割り切ったやりかたは歓迎です。もともとK-3のデザインは気に入ってますしね。


機種: X-T1
ISO: 5000
露出: 1/40 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 35mm
フラッシュを使用: いいえ
XF35mmF1.4R


ご覧の通り、元々ストロボポップアップボタンだったところは、今回GPSオンボタンになってます。その他は変更なし、です。
と言っても、中身はいろいろと変わっています。変わってなきゃ困るんですが(笑)。なかでもワタクシの期待する部分は、AF性能の向上と手ブレ補正の能力アップです。

AF性能、つまりフォーカスの正確さと合焦する速度ですね。K-3では、だいたいフォーカスが合ってるように見えても、拡大してみるといまひとつガチピンではないことが多かったんですよね。一般的には、合うべきところにビシッとフォーカスが来てない写真はまず評価の対象になりません。そういう意味でフォーカスの精度はむちゃ大切です。

(余談ですが、フォーカス精度のチャンピオンは俺が使っている機種の中ではダントツでX-T1です。一度合いさえすれば完璧なガチピンで惚れ惚れします。もちろん、それ以前に合わなくてピンボケになることも多々あるんですが……そこは6月に予定されているファームウエアの大幅アップデートに期待してます、ホントに)

そして合焦速度ですね。素早くフォーカスが合うことは動物撮影にはとても大切。動物は待ってくれませんからね。1DX並に、とは言いませんが、撮りたいと思った瞬間に素早くフォーカスが合ってくれることを期待します。


機種: X-T1
ISO: 4000
露出: 1/40 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 35mm
フラッシュを使用: いいえ
XF35mmF1.4R


あとは手ブレ補正ですね。PENTAXはボディ内手ブレ補正を採用してるんですが、この方式はたとえばフィルム時代のレンズなどを使うときは便利です。どんなに古いレンズでも手ブレ補正が効くわけですからね。その一方で、望遠レンズなどではやはりレンズ内手ブレ補正には勝てないところがあります。DA★300mmくらいだったらまだ大丈夫でしたが、新しく出たDFA150-450mmのテレ端だとさすがに厳しいものがありました。

望遠レンズで野鳥などを狙う場合、手ブレ補正は単に手ブレの問題じゃなくなくなるんですね。なんせ狙うべきは小さな鳥ですから。フォーカスポイントを最小にしてピンポイントで小鳥にフォーカスを合わせたつもりでも、手ブレしてしまうとその瞬間に小鳥がフォーカスポイントから外れてしまうんです。脇を締めてしっかり狙ってもそこはおのずと限界があるわけで、なんとかもうちょっとだけ手ブレ補正の能力が上がってくるといいなあ、というわけなんです。

とまあ、旧モデルの不満点は多々あったわけですが(笑)、そこがどれくらい改善されているか、期待を込めて本日軽くテストして来ましたので、写真を見ていただきましょう。




機種: PENTAX K-3 II
ISO: 640
露出: 1/250 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 450mm
フラッシュを使用: いいえ
HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW


親鳥から独り立ちしたばかりなんでしょうか。カイツブリの若鳥がひとりでいました。ゆっくりと水面を泳いでいた程度だったので、これくらいならしっかりとAFは合焦してくれますね。
こころなしか、K-3よりフォーカスがシャープに合っているように思えます。拡大してみると、鳥の瞳の中までビシッとフォーカスが来ていて気持ちいいです。
ちなみにK-3のときもそうしてましたが、今回もあらかじめ ”TAvモード、高速連射、C-AF、スポットAF、RAW撮影” の設定をユーザーモード1に登録して、全てその設定で撮影してます。




機種: PENTAX K-3 II
ISO: 800
露出: 1/125 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 200mm
フラッシュを使用: いいえ
HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW


散歩していたチワワくん。飼い主さんが協力して立ち止まってくださいましたが、こういうときも素早く撮影することが求められますね。数枚しか撮影チャンスはありませんでしたが、しっかりビシッとフォーカスが来てくれました。




機種: PENTAX K-3 II
ISO: 1000
露出: 1/80 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 180mm
フラッシュを使用: いいえ
HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW


黒いパグに小さな女の子が挨拶してるシーン。遠くから素早く撮影できました。こういったスナップ的なシーンにも、素早いフォーカス速度が求められますね。フォーカス速度、精度共に、なかなかの進歩がみられるんじゃないでしょうか。K-3II、かなり満足です。動物撮影のメイン機として、いままでなんとなくだましながら使っていた部分があったんですがそれが解消されました。
あとは後日、C-AFの振る舞いをチェックしたいですね。動体へのAFの食いつき、障害物が間に入ったときの粘りなど向上してるとうれしいなあ。

さて、今回のバージョンアップですが、一般的に最も大きな新機能は ”Real Resolation System” ですね。風景や静物などを撮影するときに、物理的に画素をずらして連射し、それを合成することで画素数以上の高精細な画像が得られるというものです。
まあ、ワタクシの撮影スタイルからいうとほとんど使わないと思われる(笑)この新機能ですが、せっかくなのでちょっと実験してみました。三脚を立てて、深夜のブツ撮りです(笑)。


機種: PENTAX K-3 II
ISO: 800
露出: 1.6 秒
絞り: 22.0
焦点距離: 35mm
フラッシュを使用: いいえ
HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited



機種: PENTAX K-3 II
ISO: 800
露出: 1.6 秒
絞り: 22.0
焦点距離: 35mm
フラッシュを使用: いいえ
HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited



機種: PENTAX K-3 II
ISO: 800
露出: 1.6 秒
絞り: 22.0
焦点距離: 35mm
フラッシュを使用: いいえ
HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited


なるほど、確かにリアルな手触りが感じられるような写真になってる気がしますね。ペンタ部のざらっとした質感や、キズの様子が(それにしても1年ちょいでこれだけキズだらけになるとは…)よくわかります。個人的には、シグマのDPメリルでブツ撮りしたときのことを思い出させるような写真になってると思います。これは、ブツ撮りメインのカメラマンにとってはかなり魅力的なんじゃないでしょうか。

というわけで、リニューアルされたPENTAX K-3IIのテストの様子をご覧いただきました。全体的に、買って良かった、と思えるリニューアルでしたね。


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