天の夜曲



宮本輝氏のライフワーク『流転の海』シリーズ最新刊です。
主人公・松坂熊吾も既に還暦近く。戦前戦後の激動の時代をまさに力技で乗り切ってきた彼にも、老いの影が忍び寄ってきます。またもや使用人に裏切られ、絶体絶命というところで今回は終わる訳ですが、次巻以降にどのように巻き返してくれるか、またやきもきしながら待つことになるわけですね…
(なんせ何年かして忘れた頃に続巻が出るシリーズですから)

小説の中にちりばめられた、含蓄に満ちた言葉達が宮本氏の作品の魅力でもあるわけですが、なかでもこの『流転の海』シリーズは、50歳になってから思いがけず子を得た主人公が、息子に語る言葉ひとつひとつが絶妙な人生訓となり、いちいち考えさせるモノがあります。今回の言葉はコレ。
『自尊心より大事なものを持って生きにゃあいけん』
ちんけなプライドより大事なもの、大義とでも言うべき生きる指針を持たないヤツはダメだ、と松坂熊吾は言うわけです。
難しい、それは難しいでっせ旦那…
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