センサーサイズについてまとめてみた

センサーサイズ比較図

デジタルカメラというのは、大前提として、フィルムの替わりに ”画像素子(センサー)” を使っているカメラのことをいいます。フィルムは当然ながら入れ替えて使うものですが、デジカメのセンサーは取り換えられません。だからこそ、デジカメを選ぶときはまず第一に、そのカメラのセンサーはどんなものなのか、それをしっかりと確認する必要があるわけです。
ここで改めて、備忘録も兼ねてデジカメのセンサーサイズというものをまとめてみたいと思います。初心者の方にもご参考になれば、と。

上の図は、ITmediaさんの記事からお借りしたデジカメのセンサーサイズの比較図です。デジカメのセンサーには、いろんな大きさがあることがわかると思います。いろんなカメラに入れるフィルムには統一した規格が必要でしたが、埋め込み式のデジカメのセンサーは好き勝手な大きさにしていいわけです。だからこそ、いろんな理由からさまざまなセンサーサイズが乱立する現状なわけです。

「フルサイズ」というのは、フィルム時代のフィルムと同じ大きさのセンサーのこと。36mm x 24mmの、ロール状に巻いてあったフィルムの1枚分の大きさです。NikonではこのサイズのことをFXフォーマット、と言いますな。Nikon以外の各メーカーではほぼ「フルサイズ」で統一されています。Canonの1DX、5DMarkIII、6Dと、NikonのD4、Df、D800、D610などの大型の一眼レフに採用されていますが、唯一SONYはミラーレスのα7、レンズ固定式のRX1にもフルサイズセンサーを採用してます。いずれにせよ、現在フルサイズセンサーのカメラをラインナップしてるのは、Canon、Nikon、SONYの3社のみです。

それに対し、「APS-C」というのはフルサイズよりひと回り小さいフォーマットです。そもそもは、まず最初にデジカメのセンサーを作ろうとしたときに、従来のフィルムと同じ大きさのセンサーにしたんじゃコストもかかるし技術的にも大変、だったらそれよりちょっと小さなサイズにすればいいんじゃね? ということでできたフォーマットです。(むちゃくちゃ乱暴な物言いですが(笑))しかし、これが実にいい感じのサイズ感で、現在でもほとんどの一眼デジカメに採用される主流のフォーマットとなっています。CanonとNikonのエントリークラスからミドルクラスの一眼レフ、ペンタックスの全ての一眼レフもそうですし、ミラーレスカメラでもCanonのEOS M、富士フイルムのXシリーズがAPS-Cを採用しています。
レンズ固定式コンデジでは、RicohのGR、NikonのCOOLPIX A、シグマのDPシリーズがAPS-Cで、「高級コンデジ」という新しいジャンルを形成しています。

本題に入る前が長くなってしまったので以後飛ばしますが(笑)、フォーサーズのセンサーは現在は全てマイクロフォーサース、となっていますがセンサーサイズは同一です。(フォーサーズをさらにコンパクト化するための改良版がマイクロフォーサース、だと思ってください)OLYMPUSとPanasonicが提唱したミラーレスカメラのためのオープン規格で、APS-Cよりさらに小さなセンサーサイズになっています。1インチ以下は省略させていただきますが(笑)、ほとんどのコンパクトデジカメは1インチ以下の小さなセンサーを採用しています。改めて上の図を見ていただきたいんですが、ずいぶん大きさ、面積の違いがあるもんです。

そんなわけでようやく本題に入りますが……ことほどさようにデジカメにはいろんなセンサーサイズがあって、カメラ選びの最大の検討要因となっているわけですが、ではセンサーサイズの違いによってどんなメリット、デメリットがあるのか。
大きなセンサーサイズのメリット、それはむちゃくちゃ乱暴に言い切っちゃうと

センサーサイズが大きいほど画質が良い

ということです。もちろん一概には言えないかも知れませんしいろんなご意見があるのは承知してますが、しかし、やっぱり大前提としてセンサーサイズは大きい方が画質がいい、ということは事実です。
(ここでは解像度、高感度耐性、ボケ量、ダイナミックレンジ、各収差などひっくるめて「画質」と言わせてもらってます)
じゃあ、なるべく全部のカメラがフルサイズになるべきなのか?いやそれだったらフィルムサイズにこだわらずフルサイズよりもっと大きなセンサーサイズにすればいいじゃん?だって誰だって画質がいい方がいいに決まってます。

ところが、センサーを大きくするということは、それを包むカメラボディのサイズはさらに大きく重くなるということです。レンズのことも忘れちゃいけません。大きなセンサーに光を導くためのレンズは太く大きくなり、どんどん重たくなっていく。コストだってどんどん上がっていきます。ボディだけでン十万、レンズだってン十万です。大きさ重さの物理的側面と、コストという経済的側面、このふたつの要因からこれ以上大きなセンサーを追求するには現状として限界があるわけです。

逆に言うと、APS-C→フォーサーズ→1インチ…とセンサーサイズが小さくなっていくにつれ、物理的、経済的リスクも小さくなっていきますが、画質もそれなりになっていくわけで、どの辺のバランスをよしとするか、それがカメラ選びというものの本質なわけですよ。
あともうひとつ、小さなセンサーのメリットとして「望遠に強い」というのがあります。同じレンズの画角だったら、小さなセンサーの方が小さい範囲を切り取ったものを拡大して見ることになるわけで、より遠くのものを大きく写せるというメリットはあります。野鳥撮影やスポーツ撮影では、このメリットは案外無視できないんですよね。しかしこれも、用途次第です。望遠より広角が欲しいという人にとっては、広く写らないことはデメリットになるわけですから。

というわけで、俺自身もAPS-C一眼からフルサイズへ移行し、フルサイズ一眼とAPS-Cミラーレス、APS-Cコンデジというラインナップに落ち着いている現状なわけですが、スポーツ撮影の仕事の現場ではフルサイズじゃキツイなあ、と思うこともありまして、センサーサイズ問題はいつまでたっても悩ましい問題です。
これからカメラを購入しようか、という方は、よーくカメラのスペックを見比べて、センサーサイズをしっかりと確認して購入していただきたいと思うわけです。

テーマ: ★カメラ&レンズ・機材 | ジャンル: 写真

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