X-E1インプレッション

さて、数日使ってみた ”変なカメラ” X-E1のインプレッションをまとめてみましょう。

基本的にX-E1は、フジフィルムのミラーレスのフラッグシップモデルX-Pro1をより取っつきやすくしたモデル、ですよね。1630万画素の、APS-C “X-Trans CMOS” センサーはそのままに、光学ファインダーを廃止してボディをコンパクトにしたミラーレスカメラです。OLYMPUSのPENのようなハコ型ボディですがEVFが左肩にあって、背面液晶と使い分けられるようになってます。その辺はOM-Dと一緒ですね。ただし背面液晶は固定式です。


機種: GR DIGITAL 3
ISO: 154
露出: 1.0 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ


フジのXシリーズ全体のコンセプトとして通じているのは、「アナログっぽい操作感」を演出している点です。ボタン長押し、とかメニュー階層を下りていって、なんてことはいっさいナシ。基本的な設定は全てカメラ表面のダイヤル操作で行います。右肩にあるのはシャッタースピードダイヤルに露出補正ダイヤル。シャッターボタンにはご丁寧にレリーズネジまで切ってあります。昔ながらのレンジファインダーカメラっぽい外観をキープしてます。


機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 100
露出: 1.3 秒
絞り: 8.0
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L II USM


絞り値設定はどうするかというと、レンズにある絞りダイヤルで設定するんですね。Xマウント対応のレンズは全て根本の部分に絞りリングが付いています。
だから、カメラを構えたときには、右手でシャッタースピードと露出補正、レンズをホールドした左手で絞り値を設定するというわけです。確かに、絞りというのはレンズの中の絞り羽根を開閉することですから、レンズを操作するのがダイレクトな動きですよね。なるほど、直感的です。

フルマニュアル操作はそれでいいですが、じゃあシャッタースピード優先、絞り優先オートはどうするのか?
シャッタースピードダイヤルを「A」に設定して絞り値を操作すれば絞り優先オート、絞りを「A」にしてシャッタースピードを操作すればシャッタースピード優先オートになるというわけです。なるほど、理にかなってます。昔ながらの銀塩カメラ時代にあった設定方法ですが、この方が初心者の人にも理屈が分かりやすいんじゃないでしょうか。
そういうわけで、X-E1にはモードダイヤルというものがありません。うん、でもなかなか直感的。


機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 100
露出: 1/3 秒
絞り: 8.0
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L II USM


モードダイヤルがないと、現在何モードになっているのかパッと見わからない、とも思えますが、液晶画面に一番目立つように赤で出てますから大丈夫でしょう。「A」は絞り優先モードですね。シャッタースピード優先モードは「T」です。そのへんは各社共通の略字なので、ある程度カメラになれた人なら大丈夫。

というわけで、取っ付きにくそうで実は理にかなっているX-E1の操作系なんですが、ひとつだけ残念なのが今回俺が購入した標準ズーム「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」の場合で、その他の単焦点レンズだとちゃんと絞りリングに絞り値の数値が振ってあったり、「A」のポジションが刻印されてたりするんですが、このズームレンズだけは絞りリングに何も書いてないんです。

ズームレンズの場合、最小絞り値はズームの焦点域によって変化するものですから(キヤノンLレンズのような、最小絞り値一定の高価なレンズは違いますが、現在フジノンレンズには絞り値一定ズームはありません)、単焦点レンズのように単純に刻印できるものじゃないのはわかりますが、それならせめて、「A」ポジションだけでも絞りリングで設定できるようにしてほしかったですね。

結局、絞りリングを操作しながら、液晶画面に現れる絞り値を見て確認するしかありません。なんともデジタルで残念な仕様ですね(笑)。「A」ポジションはレンズの切り替えスイッチです。持ち替えて、切り替えスイッチを操作して、絞りリングに持ち替えて、液晶画面を見ながら…全く直感的じゃない(笑)。
その他は理にかなった操作系なのに実に残念なところです。これなら本体でモードを切り替えられるようにした方が手間が少ないのでは…いやいや、それではコンセプトが…メーカー開発陣のジレンマが伝わってくるようです(笑)。

まあ、X-E1はそのへんの手間も含めて楽しんで使うカメラだと思うので、理詰めな突っ込みは野暮というものでしょう。だから、絞りリングの回転方向がどうも感覚と逆なことも許しましょう。普通なら時計回りで開く、逆で絞まる、という感覚だと思うんですけどね…逆なんだよなあ(笑)。ちなみにズームリングの回転方向もキヤノンと逆です。これはニコンと同じ、ということなんですかね?それはまあ仕方ないでしょう。




機種: X-E1
ISO: 3200
露出: 1/8 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 23.3mm
フラッシュを使用: いいえ
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS


とういわけで、ようやくX-E1のファーストショットです。机の上の5D3を撮ってみました。
ちなみにメーカー名や機種名の刻印を黒テープで隠しているのは、別にNHKに出演したわけじゃなく(笑)、被写体から見える部分は極力真っ黒にしておきたいという、俺のほとんど気休めなこだわりです。




機種: X-E1
ISO: 1250
露出: 1/30 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 18mm
フラッシュを使用: いいえ
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS


うちのマンションの非常階段を上から。金属部分の描写が素晴らしいですね。ちょっとDP2を彷彿とさせます。




機種: X-E1
ISO: 200
露出: 1/60 秒
絞り: 11.0
焦点距離: 55mm
フラッシュを使用: いいえ
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS


井の頭公園に出かけてみました。
噴水にかかる虹もキレイに映りました。これも含めて、X-E1の写真はすべてスタンダードモードのJpeg撮って出しです。




機種: X-E1
ISO: 640
露出: 1/30 秒
絞り: 16.0
焦点距離: 24.3mm
フラッシュを使用: いいえ
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS


思いきり太陽を画面に入れてみましたが、XF18-55mmレンズは逆光耐性も高いようですね。素晴らしい。




機種: X-E1
ISO: 200
露出: 1/105 秒
絞り: 4.0
焦点距離: 55mm
フラッシュを使用: いいえ
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS


おじいさんと仲良しな10歳のコーギーくん。テレ端、絞り開放ですがレンズの描写は素晴らしいんじゃないでしょうか。わんこの体毛までしっかり映ってます。本体設定でシャープネスを+1にしていますが、これならJpeg撮って出しでぜんぜん問題ないですねえ。




機種: X-E1
ISO: 3200
露出: 1/125 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 18mm
フラッシュを使用: いいえ
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS


夜の中野の街。ISOオートは最高感度を細かく設定できるようになってます。このときはISOを3200までに設定しましたが、これだったらもう1段上げて6400までにしても大丈夫かもしれないです。高感度に強いのはもしかしたらOM-D以上かもしれません。
実はRAWと同時保存に設定して見比べてみたんですが、RAWもJpegもノイズ感は変わりませんでした。ちなみにカメラ側のノイズリダクション設定は「弱」です。




機種: X-E1
ISO: 2500
露出: 1/30 秒
絞り: 3.6
焦点距離: 21.4mm
フラッシュを使用: いいえ
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS


友人のやっている中野のアニソンカフェ雷神にて。スタッフのみんなは銀魂コスプレ中です(笑)。
露出補正してないモロ逆光なので、みんなの顔が暗くなってしまいましたね。
せっかくなのでRAW現像で露出を修正してみました。



こういう場合、肌色が不自然になったりノイズが出たりするものですが、X-E1はしっかりダイナミックレンジが広いようです。
それにしても、厨房でなにやってんでしょうかね(笑)。


長くなりましたが、X-E1のファーストインプレッションでした。いろいろと突っ込みどころはありますが、X-E1は変なだけでなく、写りは現行のコンパクトデジカメでは最高レベルじゃないでしょうか。シグマDPシリーズに勝るとも劣らない写りで、ファイルサイズなども含めた使い勝手は明らかに上です。
もちろん、AF速度や独特な操作感など、割り切って使わなければならない部分は多々ありますが、しばらくは楽しんで使えそうなサブ機と言えそうです。

それと、首から下げて歩いてると、カメラ好きそうな人が注目するのも面白いです。たぶんライカだと思ってるんでしょうけどね(笑)。

テーマ: ★カメラ&レンズ・機材 | ジャンル: 写真

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