ウィンバリー導入

最近では、1DXの標準レンズはすっかりヨンニッパ(EF400mmF2.8L IS II USM)になってしまっているワタクシです。
このヨンニッパ、単体での重量が3,850g(キヤノン公式より)と当然ながら重量級(何とゴーヨンより重い!)なので、運用には三脚 or 一脚は欠かせません。

先日1DXを破損して以来、フィールドでの一脚運用には消極的な私。そうなると三脚で使用するわけで、その際に組み合わせる雲台はもっぱらKirk社の『KING COBRA』を気に入って愛用しておりました。
こんなのですね。

機種: GR DIGITAL 3
ISO: 566
露出: 1/32 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ




このタイプの、レンズを固定するのではなく、自由に動かせるようになっている雲台を ”ジンバル雲台” といいますが、根本の部分が水平回転し、レンズ横の部分が垂直回転するようになっていて、この2軸の回転によってカメラをグルグル動かしながら動体を追うことを可能にしているんですね。レンズ自体はやじろべえのように重心位置に置くことによって、ネジを緩めたまま安定を保つという仕組みです。
見ての通りたいへんヘヴィデューティーな作りで、それゆえ重いんですが安定感は抜群、大変気に入って使っておりました。先日の北海道遠征でも、KING COBRAは何の問題もなく動作してくれました。

ただし、ひとつの疑念がありました。それは、KING COBRAの構造から来る疑問です。シンプルな縦軸、横軸の支えという構造から、KING COBRAはレンズを横向きにして支える形になってます。そしてそれを受けているのはヨンニッパの三脚座なわけですが、なかでも三脚座の回転を止めている小さなネジひとつにほとんどの負荷がかかっているわけです。
これってもしかしたら、すごく危険な、想定外の負荷なんじゃないでしょうか。

そんな危惧は、ある日現実化しました。先日の撮影中、気がつくと三脚座の回転を止めるネジが動かなくなってしまったんです。
幸い、その日は思いきってペンチで挟んで回したら直ったんですが、それ以来、俺のKING COBRAに対する疑念は確信に変ってしまったのです。
これって、やっぱりとてもアブナイ構造なんじゃないだろうか、と。

というわけで、思いきってジンバル雲台を新調いたしました。こちらです。

機種: E-M5
ISO: 3200
露出: 1/50 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ




アメリカのWimberley社のジンバルヘッド、WH-200です。ジンバル雲台の元祖ウインバリーの新モデルですね。
こいつは日本で買うと軽く10万円以上はするシロモノです。
中国のベンロ社が出してるまんまコピーのモデルもあるんですが(笑)、やっぱり大事なカメラとレンズを載せる雲台ですから、信頼性に疑問がある中国のコピー品を買う気にはなれませんでした。(いや、ベンロはいまや立派なメーカーだと思いますが…(汗))
たかが雲台に10万円ってどうかと思いますが、大丈夫。アメリカのB&Hから個人輸入すれば、ほぼ半額で買えるんです。ネット時代、便利になったもんですね。

アメリカから届いたときはこんな状態でした。なかなか物々しいですな。


機種: E-M5
ISO: 2500
露出: 1/80 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ




三脚に組み込むとこんなカンジです。レンズの三脚座を受けるマウントはKING COBRAと同じくアルカスイス方式のクイックシューになってます。

機種: E-M5
ISO: 3200
露出: 1/13 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ


KING COBRAのクイックシューの取りつけ部は垂直で、これは重いレンズをとっさに付け外しするのにはちょっと不安がありました。実際、カワセミを手持ちで撮影した後、素早く三脚に戻したいときなどモタモタしてしまってシャッターチャンスを逃したこともあります。何より、慌てて大事なレンズとカメラを取り落としたりしたら大惨事ですね。
その点、ウインバリーは水平に載せる方式なのでレンズを落とす心配は少なそうです。
もちろん何より、三脚座にかかる負担もありません。これで安心です。




機種: E-M5
ISO: 3200
露出: 1/13 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ


このときは本体の右側に雲台のネジが来るようにセッティングしましたが、実際に運用してみたら逆がいいことがわかりました。左側にネジがあれば、左手でネジを緩めながら右手でカメラを操作することができますから。
そのためにウインバリーは、水平と垂直の固定ネジを同じ縦位置に配置しているんだと思います。使ってみるとこれが実に合理的なことがわかります。
また、上方向の傾き確度が小さいのがKING COBRAの弱点でしたが、ウインバリーはKING COBRAより傾けられるのでこれもまた助かります。そんな上方向の傾きは、例えばこんな被写体を撮影するときに役立ちます。


機種: Canon EOS-1D X
ISO: 200
露出: 1/1600 秒
絞り: 4.0
焦点距離: 560mm
フラッシュを使用: いいえ
EF400mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III


桜の花をついばみに来たヒヨドリを追いかけて、かなり上にレンズを向けて撮影してます。ヒヨドリは動きが素早いですから、自由度の高い雲台じゃないと追うことは不可能ですよね。

同じように、頭上の桜の枝に止ったシジュウカラを撮影したものもあります。


機種: Canon EOS-1D X
ISO: 320
露出: 1/1600 秒
絞り: 4.0
焦点距離: 560mm
フラッシュを使用: いいえ
EF400mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




そんなわけで、ジンバル雲台をウインバリーに変えて正解だったというお話でございました。
あとはKING COBRAが高く売れてくれるといいなあ、というところです(笑)。

テーマ: ★カメラ&レンズ・機材 | ジャンル: 写真

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