01
2013
機種: GR DIGITAL 3
ISO: 1600
露出: 1/42 秒
絞り: 8.0
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ
たまには先輩プロの書いた本で勉強しよう、ということで今回読んでみたのは、キヤノンの広告写真で有名な動物写真家、前川貴行氏の著作『動物を撮る!』です。雷鳥社の『写真の学校』シリーズの動物写真編ですね。
コンテンツは以下の通り。
1 動物を撮る
撮影前の心構え
2 動物撮影の基礎知識
機材とアクセサリーの準備
撮影の準備
被写体を選ぶ
3 身近な動物を撮る
ペットを上手に撮る
動物園で撮る
4 フィールド撮影にチャレンジ
フィールド撮影への準備
野鳥を撮る
野生動物を撮る
夜間撮影のテクニック
もちろんざっとではありますが、動物写真を撮るための準備から実践まで、入門編としては過不足ない内容です。もちろん、前川氏による素晴らしい動物写真も随所にちりばめられています。
被写体を考えて、機材を選んで、ペットから始めて、動物園に通って、フィールドの装備を揃えて、野鳥を撮って、野生動物にチャレンジして……とまさに俺自身がこの3年で通ってきた道筋そのまんまなところが、妙に安心したりして(笑)。まあ、必然的にそうなっていくんですけどね。
個人的には、フィールド撮影のための装備について、けっこう詳しく解説してくれているのがとても参考になりました。そして今後の目標として、里山の「夜間撮影」にチャレンジするという新たな課題も見つかりました。
動物撮影をどうステップアップしていくか、その大まかな道筋を解説する書として、とても良心的な書籍だと思います。前川氏の淡々としつつも目線の低い文章にも好感。
写真機材についてのもうひとつ突っ込んだ(マニアックな)チャプターがあったらなお読みごたえがあったと思います。
興味のある方はご一読をお勧めします。