バスドラ奏法とライダーキック

ここ最近気がついたことを備忘録として…

気がついたのは、ドラムを演奏するうえで最もと言わずともかなり重要な、バスドラのペダルを踏むときのテクニック、奏法について。
(とりあえず、ワンバスの右足のこと)

バスドラの奏法ってのは、俺くらいの年代のドラマーが初心者のころから、それこそ無数にありました。スライド奏法ダウンヒールアップヒールアップダウンダウンアップ、最近じゃあスイベル奏法やら脚モーラー奏法脚グラッドストーン奏法、などなど、などなど…
ドラムを始めたころは、バスドラのテクニック習得=それぞれの奏法の習得、でした。スライドでダブルが踏めるようになったけど、ダウンヒールができないからまだまだ。アップヒールでだけ踏めてもアップダウンで踏めないとスピードが出ないからまだまだ。ダウンヒールで踏むためにはスネの筋肉を鍛えなきゃダメ。スライドは音量にムラができやすいからダメらしい。ガッドの踵を揺らす奏法は何だ?あれはスイベル奏法と言うらしいぞ、などなど、などなど…
バスドラのスピードと音量、持久力はひとえに「奏法」の習得にかかっていたわけです。

しかし、ですよ。最近ふと気がついたんです。
ことバスドラに関しては、話は単純なんじゃないかと。要はペダルという器具があって、それを踏めばビーターが打面をヒットする、放せばもどる。単純な一方向の運動です。行って、戻って、行って、戻って。ブラブラ運動するやじろべえみたいなものがバスドラのペダルなわけです。
それをコントロールするための手段が「奏法」なのであって、奏法を習得することイコールテクニックの向上、というわけではないんです。
当たり前な話ですが。

理想を言ってしまうと、脚を完全に脱力させて、ペダルのビーターが行ったり来たりする運動を一切邪魔することなく、しかも必用最小限の筋肉の作用でそれをコントロールすること。それさえできればバスドラの奏法なんてどうでもいいんです。しかしそれができる超天才はいまのところこの世に存在しないから困ったことで。

そこで編み出されたのが「奏法」です。「奏法」というのは、こうすればうまいことペダルをコントロールできるよ、という動きの記憶、プログラミングみたいなもんです。パターン化された動きを身体に覚えさせることで、ついつい力が入ってビーターのスムースな動きを妨げてしまうことを防ぐんですね。
そのプログラムをインストールする作業のことを、我々は「練習」と呼んだりします。

思うんですが、きっと仮面ライダーが、番組のラスト3分前に「ライダーァァァキーッック!」と叫ぶのは、この跳び蹴りは必殺技で、スペシャルなアレだぞ、と身体に言い聞かせるためなんじゃないでしょうか。流れのなかでただ無心に跳び蹴りを放つだけじゃ、あの蹴りにはならないのではないかと。
バスドラにおける奏法というのも、同じような作用を持つのかもしれませんよ。「スライド奏法」という動きを脚にプログラミングしたからこそ、脳は「お、これは32分音符だ」と理解してくれるのかも。
「アップダウン奏法」の動きのプログラミングを呼び出すと、脳は「お、これはステディにサンバキックをくり返す時だ」と理解してくれるのかもしれません。

無理やり仮面ライダーの話をこじつけたので若干脱線したかもしれませんが(笑)、要するに、力を抜いてペダルの動きを邪魔しないことを覚えれば、奏法なんてどうでもいいんだよなあ、ってことを言いたかったワケです。

そんなことを最近ふと思ったりします。

テーマ: 音楽的ひとりごと | ジャンル: 音楽

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