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ストリートスナップを撮る理由

井の頭公園で野鳥を撮った帰り、いつもならそのまま公園通りの喫茶店に入ってコーヒーを飲んでぼーっとしたりするんですが、昨日はふと思い立ってその足で撮影を続けました。
こんなどんよりした曇りの日は、モノクロのスナップに最適な日なんじゃないかと思ったわけです。

もちろん動物の写真が大好きで普段から撮っているわけですが、動物、特に野鳥を追いかけるようになると、野鳥を見つけて、写真に収めて、よし撮れたとそれだけに満足してしまうことが怖いなと思うわけですよ。
野鳥を写真に撮ることは難しいことで、普通に撮れただけでもそれはもちろん満足感があってしかるべきだとは思いますが、ただ珍しい鳥や可愛い鳥を写真に収めるだけでは、それはただのバードウォッチャーですよね。

我々はカメラマンなんですから、今日はこの鳥が撮れた、この鳥を見かけたと、それだけでつい一喜一憂してしまいがちな日常を戒めないといけないのではないか、なんて思うこともあるわけです。
そこで、写真家として、フォトグラファーとしての原点を忘れないためにはどうしたらいいか、そのひとつの手段がストリートスナップなんじゃなかろうか、と。
そんな思いがあって、最近チャンスを見つけてはストリートスナップを撮っているわたくしなのでした。

DSCF5943
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO1250 Flash (off, did not fire)


いつどんなシャッターチャンスが訪れるかわからない、その感覚を研ぎ澄ますこともスナップ写真の面白さです。街を歩きながら自分だけは「ハンターの目」になっているとでも言いましょうか。野鳥を探している時も同じような感覚ですが、そんな狩猟本能を満たされるような面白さがあります。
それと同時に、一瞬を切り取って人々のストーリーを想起されるような、そんな写真を撮るためにはどうしたらいいか、常に芸術的な感覚を持っていないといけないですよね。ガラじゃありませんが、人に面白いと思ってもらえる作品にするためには、やはりそこにはアートなものがないといけません。
狩猟本能とアート感覚、そこを両立させてこそのカメラマンじゃありませんか。
あともちろん、技術的な反射神経を磨くという意味もあります。

DSCF5941
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO6400 Flash (off, did not fire)


技術的な反射神経というのは、カメラの露出を常に把握し、光を把握し、レンズの焦点距離の感覚を持つこと、でしょうか。ストリートスナップは被写体に気づかれないうちに、一瞬でスナップしないといけないので、ズームレンズをグリグリ回してる暇はありません。だから単焦点レンズで、今使ってるレンズだったら自分の視界のここを切り取れる、という感覚が大事で。
ファインダーを覗くのはほんの一瞬、達人はノーファインダーで撮るそうですが、俺はやっぱり覗きたいです(笑)。でもそれはほんの1秒ですね。1秒でフォーカスを合わせて、フレーミングして、垂直も取って、スナップするわけです。

DSCF5944
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO500 Flash (off, did not fire)


今回たまたま上手くいって、ここにあげてる写真はすべて撮ったままです。もちろんうまくいかない日もありますが、それも含めて実力ということで。小一、二時間町を歩けば、何らかの面白い写真は撮れるはずです。
そこは吉祥寺という「面白い街」に住んでいることの利点でもありますね、ありがたいことです。

DSCF5946
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO5000 Flash (off, did not fire)


DSCF5947
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/250 ISO2500 Flash (off, did not fire)


そんなわけで、普段野鳥の写真を撮ってる人も、もしくは鉄道や飛行機を撮ってる人も、風景を撮ってる人も、たまにストリートスナップをしてみると面白いと思います。
もちろん、最初はチョット勇気がいります(笑)。いきなり他人にカメラを向けるのは難しいかもしれませんが、そういう時は静物でもいいと思います。往来の邪魔にならないように気を張って、それでいて飄々とカメラと一体になれたら、また1段階ステップアップできるかもしれません。
俺もそんな風になれたらいいなと思いながら、たまに街で写真を撮っているわけなのでした。

どんよりの日でも野鳥撮影

このところすっきりしない天気が続いている東京地方ですが、ようやく雨も止んで晴れ間がありそう、ということで井の頭公園に行ってみました。
しかし結局太陽は姿を見せず、終日どんよりと曇った1日となりました。
こういった天気だと、普通に写真を撮るにはかえっていいコンディションなんですが(人物ポートレートなどですね)、野鳥撮影の場合は少しでもシャッタースピードを上げたいという事情があるので、やっぱり太陽はあったほうがいいです。
富士フイルムのX-Tranceセンサーの場合なおさらで、はっきりとしたコントラストがあったほうがいい結果になるように思えるんですよね。太陽が当たってないとちょっとはっきりしない、いわゆる”眠い”絵になりがちな印象があります。
おそらく画像エンジンの作画の傾向として、まずノイズリダクションを優先するようにできてるんじゃないでしょうか。だからコントラストが弱いシーンだと、ノイズリダクションがシャープネスとコントラストに勝ってしまいのっぺりとした絵になってしまいがちになると。
初期の富士フイルムの絵が塗り絵傾向だと言われたのは、そこがうまく処理できてなかったから、なんじゃないかと俺は推測してますが本当のところはわかりません(笑)。

話が逸れましたね。最近はでそんな傾向もすっかり良くなってきたんですが、でも日陰や曇りの日はやっぱり苦手っぽいフジのXです。さて今日みたいな日はどうでしょうか。



DSCF5704
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0 mm 1/125 ISO6400 Flash (off, did not fire)


植え込みの中でガサガサ音がするので注意してみてみると、アオジがいました。
ただでさえ日が射さないのにこんな日陰のヤブの中とは…(笑)
泣く泣くシャッタースピードを下げましたが、それでもISOはギリギリまで上がっちゃってます。
フィルムシミュレーションPROVIAでJpeg出力し、それをLightroomで露出調整、トリミングしてます。以下すべての写真がその行程です。
そしてこの写真に関しては、Lightroomでちょっとだけブラックポイントをいじりました。黒を引き締めてシャープな印象にしたかったからです。
その他のパラメーターに関しては全くいじってません。PROVIAのままです。
日陰ですが、ちゃんと解像感はありますよね。



DSCF5766
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0 mm 1/125 ISO6400 Flash (off, did not fire)


同じ植え込みから飛び出して笹やぶに飛び移ったのが、ウグイスでした。
ウグイスの全身ショットはなかなかレアだと思ったのですが、この日はなぜかこの後何度もウグイスと出会うことに(笑)。
ちょっとだけ顔にピントが来てませんが、くちばしを開けて囀っている姿がよかったのでこちらを採用。



DSCF5790
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0 mm 1/125 ISO400 Flash (off, did not fire)


エナガのグループが低いところまで降りてきてくれました。
例によって空バックでしかも枝がかぶってくるようなシーンではAFが後ろに抜けやすいフジのXなんですが、この日は動物写真家の小原玲さんがブログで紹介されていたテクニックを試してみました。
いきなりテレ端で狙わず、まずちょっとワイドでフォーカスを合わせてからズームインしてみると、おお、ちゃんとエナガにフォーカスが来てますね。
まず全体としての小鳥の像をAFに認識させるということなんでしょうか。確かにそうするとフォーカスが抜ける心配もなさそうですね。
これはいいテクニックを教わりました。小原先生ありがとうございます。
フジの100-400mmなら軽いので、手持ちで被写体を狙いながらフォーカスリングを操作するのも簡単です。重いレンズだとなかなかそういった操作も難しいものですが。



DSCF5843
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0 mm 1/180 ISO800 Flash (off, did not fire)


これなんかも手前に枝が被っているんですが、安定してフォーカスが来てますね。このテクを繰り返し実行して癖にしてしまう必要がありそうです。



DSCF5845
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0 mm 1/250 ISO400 Flash (off, did not fire)


自然文化園の中に入ってみると、高い枝にちょっと大ぶりなシルエットが止まりました。ズームしてみると、久しぶりに会うシメでした。
なかなか低いところに降りてきてくれないシメですが、400mmならトリミングすればギリギリ絵になるくらいにズームできますね。



DSCF5871
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.0 252.1 mm 1/500 ISO6400 Flash (off, did not fire)


今は自然文化園の北側が工事中で、遊歩道を歩くことはできないんですが、その入り口あたりの下生えにまたウグイスがいました。
さっきより近くで全身ショットが撮れました。今日はウグイスデーなんでしょうか(笑)。
あと1ヶ月もしたら、ウグイスもホーホケキョと鳴き始める時期になります。それに備えて彼らも活発になっているのかもしれませんね。



DSCF5909
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.0 203.7 mm 1/320 ISO6400 Flash (off, did not fire)


本日のベストショットはこれかな。200mmくらいの距離でウグイスの全身ショットが撮れました。しかもこんな風に木の葉が手前に被っているシーンですが、フォーカスはしっかりウグイスに来てますね。
心配していたよりずっと、フジのXで野鳥を撮ることは難しいことじゃないかもしれませんね。

さて、来週にはいよいよX-Pro2が発売になります。100-400mmの描写とハンドリングの評価と、X-T1での野鳥撮影も思ったよりはかどるということがわかって、この機会にとうとうCanonから完全にマウントチェンジする時が来たのでしょうか。
まあ、あと一週間、じっくり考えて決断を下そうと思っております。

待望のXF100-400mm

さて、18日にはとうとう待ちに待ったアレが発売になりました。
そう、XFレンズシリーズの最新作、フジノンXF100-400mmF4.5-5.6R LM OIS WRです。
2年前にX-T1を買った時からロードマップにはこのレンズの予定がありまして、これがあったからこそ俺はX-T1を購入したようなもんです。いわば待望の、約束の超望遠ズームレンズです。
もちろん予約購入、発売日即ゲットです。

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iPhone6s

左がX-T1に装着したXF100-400mm、右は先日中古で購入したX-M1に装着したXF50-140mmです。XFレンズの中ではでかいと言われてきた50-140mmレンズが小さく見えますね。



IMG_3844
iPhone6s

フィルター径は50-140mmが72mm、100-400mmは77mmです。ちょうどCanonのEF70-200mmF2.8Lと同じフィルター径で、縮めた時の長さと重さもほぼ同じです。
ただし100-400mmは前玉直後からちょっと鏡胴が太くなってますので、持った印象はなかなか立派に太いですね。



IMG_3840
iPhone6s

ズームするとこれくらい伸びます。超望遠ズームにしては伸び方はおとなしい方ですね。保護フィルターは予約特典として付いてきた富士フイルム純正保護フィルターです。考えてみたら純正保護フィルターなんて使うの初めてです(笑)。
では早速、テスト撮影した作例を見ていただきましょう。



DSCF4956
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.2 301.1 mm 1/2000 ISO1250 Flash (off, did not fire)


レンズを開封してすぐ井の頭公園に向かったんですが、バッグを置いて準備をしようと思ったら足元にこいつがいました。
(ちなみに100-400mmはドンケF-2の田の字の仕切りの中に入りました。これは助かります)
何かいいものを見つけたらしきハクセキレイ。セッティングもそこそこに慌てて撮ったのがこのファーストショットです。
なかなか幸先のいいスタートと言えるのではないでしょうか(笑)。



DSCF4994
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/6.4 100.0 mm 1/2000 ISO400 Flash (off, did not fire)


この日、かいぼりで水を抜いて干潟状態になった井の頭公園の弁天池で、小学生たちが体験授業をやっていました。
西日を背にした人影がいいなと思ったのでつい撮影。
コントラストがくっきりとしていい感じです。



DSCF5070
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/8.0 560.0 mm 1/1000 ISO2500 Flash (off, did not fire)


ちょうどよく、エナガの群れに出会いました。テレコンバーターx1.4を装着してトライ。
さすがに、テレコンバーターを装着した状態ではAFはスローですね。にゅーっとフォーカス距離を一往復して、運が良ければフォーカスを探し当ててくれますが、こう言った場面ではほとんど当たりません(笑)。
近くの木の枝など、わかりやすいところに一度フォーカスを当てるなどしてレンズを助けてやる必要があります。もちろん、ストレスは溜まりますね(笑)。
フォーカスリミッタースイッチをこまめに切り替えてやれば少しは違うようですが……。
ちなみにフォーカスリミッターは『FULL』と『5m-∞』の2段階です。できれば『最短-5m』も設定してくれればよかったなあと思いますが。



DSCF5208
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/16.0 560.0 mm 1/1000 ISO4000 Flash (off, did not fire)


いきなり文句を言ってしまいましたが、俺個人としては「これは”神レンズ”だな」というのが印象です。
何と言っても素晴らしいのは軽いことです。EF70-200mmF2.8L2とほぼ同じ大きさ、重さと言いましたが、持ち歩いてみた感想としてはもっと軽く感じるんです。全然軽くて、持ち歩いて撮影することに全くストレスを感じません。
おそらく重心バランスの設計が素晴らしいんでしょう。ちょうどズームリングのあたりに重心があるために、そのあたりをホールドした時に軽く感じるのではないでしょうか。ウソみたいに軽く思えます。
これは本当に助かるポイントです。



DSCF5364
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/11.0 560.0 mm 1/2000 ISO2500 Flash (off, did not fire)


そして、言うまでもありませんが、写りは素晴らしいです。
フジノンの超望遠ですから写りは全く心配してなかったんですが、それにしてもいいです。5段手振れ補正も超強力ですし、今のところ弱点らしい弱点は見当たりません。
小さくて軽くてコンパクト、そして写りも最高。レンズを下に向けても自重で鏡胴が落ちてくることもありません。それでもズームストッパーは付いてますので、持ち運ぶときはロックしておけば安心です。
レンズフードも、いままでのフジノンと違ってしっかりとした(笑)造りです。初めてフードロックスイッチが付いて、カチッと軽いタッチでフードが固定できます。XFレンズで初めてちゃんとしたフードなんじゃないでしょうか。フードにはフィルター回転用の窓も付いてます。これは昨今の流行りですね。俺は使いませんが。



DSCF5325
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/11.0 352.9 mm 1/2000 ISO1000 Flash (off, did not fire)


奇跡的に(笑)カモの飛翔シーンが撮れました。大トリミングですが、西日の日陰という悪条件でよく頑張ってくれました。
AF-Cで連写Hiですが、一度フォーカスが合ってれば結構追尾してくれそうですね。まあこれはレンズのせいというよりはX-T1のボディ性能によるところが大きいと思います。



DSCF5371
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/11.0 560.0 mm 1/2000 ISO5000 Flash (off, did not fire)


樹上のムクドリ。バックの木の枝のボケがうるさくなりがちなシーンですが、ちょうどよく被写体を浮き出させてくれています。
一段絞ってますが、二線ボケ的な傾向もよく抑えらえていて、やはりさすがです。



DSCF5377
Fujifilm X-T1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/8.0 247.4 mm 1/180 ISO3200 Flash (off, did not fire)


こちらは絞り解放で。善福寺公園でいつも会う野良猫です。いつも通りがかると「にゃー」と鳴いて、ベンチに座って膝に乗せろとせがんでくるんですが、この日は優しいおじさんに布団を用意してもらってました。満足げな寝顔を野鳥撮影のままのレンズで撮ってます。
後ろボケも綺麗で、猫の毛並みもしっかり解像してます。文句なしです。

というわけで、待ちに待ってようやく発売された超望遠XFレンズ、XF100-400mmの早速レビューでございました。
フルサイズ換算で150-600mm(テレコン付けて最長840mm)で楽々持ち運び、それでいて写りも文句なしの神レンズです。
もちろんまだまだ、X-T1のフォーカス性能ではストレスなく野鳥撮影ができるわけではありませんが、ボディの性能は年々進化していくものです。もうすぐ発売となるX-Pro2ではもう少しフォーカス性能のアップが望めるみたいですし、これなら今後の期待も含めてXシリーズ1本でやっていけるかな?と思っているわたくしです。

やっぱり、軽いことは圧倒的な正義、ですよ。持ち運びながら笑みがこぼれる幸せなレンズでした。

ひさしぶりの善福寺

自分のホームフィールドだと思っている善福寺公園ですが、最近ちょっとごぶさたでした。
すっかり気持ちがフジのX-Pro2に行ってしまって、Canonを持ち出す気になれなかったんですね(笑)。
でもまあ、せっかくのいい天気だし、やっぱり鳥が撮りたくなってひさしぶりに出かけてみました。
ふりかえってみると、先月1月19日の雪の降った次の日以来の善福寺でした。
1DX+SIGMA150-600mmSportsは手持ちで、それプラスフジのフルセットをドンケF-2に入れて担いでます。



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Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/2000 ISO10000 Flash (off, did not fire)


すぐに出会ったのは、地面を楽しげについばむツグミでした。今年はあまり見かけないと思っていたんですが、やはりこれくらいの季節になるとツグミが出てきますね。
思い切りしゃがんで、なるべくグラウンドレベルから見た写真になるようにがんばりました。背景はちょうど池で、それが陽光に反射した明るいバッググラウンドを作ってくれました。
太陽の光はやっぱり重要です。



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Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/2500 ISO4000 Flash (off, did not fire)


同じツグミが、今度は木の枝に飛び移りました。ツグミにとっての正面方向からの光ですが、ちょうどいい具合に日が影ってきたので、さっきの写真よりは柔らかな印象ですよね。



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Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/800 ISO5000 Flash (off, did not fire)


ジョウビタキもいました。ツツジの茂みの中でうろちょろしてたんですが、枝の隙間から光の当たる場所を枝の間から見つけることができました。瞳にもキャッチライトが入って、ポートレートとしては理想的ですね。可愛いです。オスだけど(笑)。



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Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/800 ISO2000 Flash (off, did not fire)


このところカルガモに替わってすっかり池を実効支配しているオナガガモですが、仲良しな夫婦がいたのでつい撮影。
くちばしを合わせてチュッチュしやがります(笑)。春になったらとっととヒナを産んでください。



DSCF4445
Fujifilm X-T1
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/5.6 196.0 mm 1/2000 ISO1600 Flash (off, did not fire)


奥さんのほうをX-T1で。くちばしで水面に浮いているエサを探りながら泳いでいるので、波紋がキレイです。



DSCF4348
Fujifilm X-T1
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
ƒ/5.6 134.4 mm 1/640 ISO640 Flash (off, did not fire)


ついでにもう1枚奥さんの方を。オナガガモの雌って可愛くて好きなんです。
やっぱりこの時期はエサが少ないんでしょう。ベンチのご老人が蒔いたエサに集まっているハトのところに、オナガガモも乱入してました。でも既に時遅し、ほとんどハトに食べられてしまった後でした。



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Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/1600 ISO500 Flash (off, did not fire)


コサギが飛び立ったのでとっさに撮影。1DXならこれくらい朝メシ前ですね(笑)。



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Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/640 ISO1600 Flash (off, did not fire)


さてそろそろ上がろうか、と車を停めているところに行くと、「ココココッ」とドラミング音が。見上げると、なんとそこの木にアオゲラが!
善福寺でアオゲラを見るのはひさしぶりです。
アオゲラは比較的人を気にしないので、ギリギリまで近づいて撮影しちゃいました。

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Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/1000 ISO1600 Flash (off, did not fire)


反対側に回ってまた撮影。緑にグレー、赤に黄色。アオゲラはカラフルな鳥ですよね。
というわけで今回のベストショットはやっぱりラストのアオゲラでしょうか。今年はちょっと鳥の姿が少ないかとも思ったんですが、やっぱり冬はいいですね。
そろそろ河津桜なども咲きはじめて、花と野鳥なんて写真も撮れるシーズンも間近です。











2日連続ストリートスナップ

昨日はサザンオールスターズトリビュートバンド ”10 Carat” の打ち上げがありまして、神田まで久しぶりに飲みに行きました。
俺はお酒が得意ではないので普段はほとんど飲みに行くことはないんですが、せっかくのライブの打ち上げなので出かけたわけです。
実はその前に六本木の東京ミッドタウンに寄りまして、富士フイルムで新しいX-Pro2とXF100-400mレンズに触ったり、簡単な機材のメンテなどしてもらったんですが、その話はまた別の機会に……(笑)。

六本木から地下鉄を乗り継いで神田まで。JR神田駅前の居酒屋が会場だったんですが、地下鉄駅からだとちょっと歩きます。その間を利用して、ちゃちゃっとスナップしてみたりしました。
JR神田駅の高架下は総鉄骨組みになっていて、なかなかちょっとそそるものがあるんですよね。鉄骨、好きなんです(笑)。

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Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/7.1 35.0 mm 1/40 ISO4000 Flash (off, did not fire)


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Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/7.1 35.0 mm 1/20 ISO6400 Flash (off, did not fire)


X-T1にXF35mmF1.4という、スナップには鉄板の組み合わせ。フィルムシミュレーションはモノクロGフィルターで、シャドートーン+2で影を落とす最近のお気に入りのセッティングです。
このセッティングの利点のひとつに、ナイトスナップのISO値をガンガン上げられるってことがあります。むしろノイズ歓迎なカンジなので(笑)、ISO6400でもぜんぜん平気です。もちろんノイズリダクションは-2です。X-T1はそれでもあまりノイズ出ませんけどね。



で、駅前の居酒屋で2時間ばかり飲んで大騒ぎをしました(笑)。
当然のように2軒目に行くぞ、ってことになったわけですが、店探しはメンバーに任せて、俺はまたスナップです。
夜風に当たって酔いも醒めてきましたしね(笑)。

DSCF3875
Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/8.0 35.0 mm 1/40 ISO6400 Flash (off, did not fire)


高架下で歌うストリートミュージシャン。実はもう1枚撮っていて、そっちのほうがミュージシャンにちゃんとフォーカスが来てたんですが、こちらの方がポーズがよかったのでこちらを採用です。
あまりジャスピンとかにこだわらなくなるのもモノクロの良さかも(笑)。



DSCF3879
Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/4.0 35.0 mm 1/40 ISO6400 Flash (off, did not fire)


2軒目も決まって、お店の人が準備してる間に、メンバーにせがまれてこんな記念撮影を(笑)。
いい年のオヤジたちとは思えません。
しかし何の指示もなく、それなりのポーズが決まってしまうところがさすがバンドってところでしょうか。てか俺が入ってないじゃん!(笑)。
この後は後ろの焼鳥屋さんに入って、また終電近くまで飲んで大騒ぎをしたわけでした。


そして翌日、なんだかんだで寝坊してしまったワタクシは(笑)、仕方がないので夜の吉祥寺の街をフラフラとまたスナップするのでした。
2日連続でモノクロも面白くないので、今日はクラシッククロームで。カラーのパラメーターを-2にして渋い色合いを狙ってみました。

DSCF3888
Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/2.0 35.0 mm 1/125 ISO400 Flash (off, did not fire)


昔からやってる乾物屋さん。商店の買い物風景ってなんだか好きです。



DSCF3913
Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/16.0 35.0 mm 0.5 ISO400 Flash (off, did not fire)


群衆の中でひとりチラシを配っている女性をスローシャッターで浮き立たせてみました。シャッタースピードは0.5秒、つまり1/2ということですね。さすがにこの速度だと手ブレ補正のないXF35mmでは微ブレしますが、しっかり構えて撮ればなんとか見られるくらいの写真は撮れるということですね。



DSCF3918
Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/4.0 35.0 mm 1/4 ISO400 Flash (off, did not fire)


味を占めてもう1枚スローシャッターを。隅っこに固まってなにやら楽しそうなJKたちです。
ちょっと露出オーバー気味なのでもうすこし絞ってもよかったですね。



DSCF3929
Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/5.6 35.0 mm 1/125 ISO2500 Flash (off, did not fire)


吉祥寺のストリートスナップといえば、ハモニカ横丁にはつい行ってしまいます。
特に夜のハモニカ横丁には、つい写真を撮りたくなるような瞬間がたくさんあります。まあ、どこのスナップでもそうですが、長々とカメラを構えているわけにはいきません。歩いて、おっ、と思ったら素早く撮ることが肝心です。



DSCF3930
Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/5.6 35.0 mm 1/125 ISO6400 Flash (off, did not fire)


このショットもそうですね。歩いていて、手を繋いで仲良く歩いているカップルとすれ違ったので、素早く振り向いて1枚撮りました。
もちろん瞬発力と反射神経が求められますが、カメラのセッティングを常にいつでもシャッターが切れる状態に準備しておくことも大事ですね。
その点、いちいち液晶画面を確認しなくてもセットアップできるXシリーズのカメラはスナップにとても向いているといえます。
あまり暗い場所だと手元が見えなくて困りますが……。
しかしホントにスナップを専門にしてるスナップシューターは、カメラはPモード(プログラムオート)でスピード勝負、らしいです。フォーカスさえレンズの距離計をたよりに目勘定で撮るそうで、そこまでの境地にはなかなか至りません(笑)。



DSCF3932
Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/5.6 35.0 mm 1/125 ISO2000 Flash (off, did not fire)


また撮ってしまいました。ハモニカ横丁の中の魚屋さん。毎回必ずここを撮ってる気がします(笑)。



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Fujifilm X-T1
XF35mmF1.4 R
ƒ/5.6 35.0 mm 1/125 ISO1250 Flash (off, did not fire)


というわけで、2日連続でスナップシュータと化したお話でございました。ベストショットは神田のストリートミュージシャンの写真で。雰囲気重視ですがけっこう気に入ってます。
歩き回ったり、一ヶ所にとどまって何かが起きるのを待ったり、ストリートスナップも狩猟本能を刺激されます。みんなどこかに向かって歩いている街の中で、ひとり全く違った目的で歩いている孤独感が悪くないです。
野鳥撮影もストリートスナップも、カメラマンの気分としてはそれほど大きな違いがないのが面白いですね。









井の頭公園で野鳥とわんこ

ちょっとひさしぶりですね、井の頭公園に行ってきました。
このところはスッキリ晴れてくれなかったんですが、今日は朝から青空。こちらも張り切って、1DX+SIGMAの大砲セットと、FUJIFILMフルセットを持って出かけました。

ちなみにこの状態で徒歩で出かけるとなると、大砲セットはthinkTANKphotoのグラスリモ

に入れて(IDXとSIGMA150-600mmを付けた状態で、しかもフード順付けの状態でちょうど入ります)背中に背負って、FUJIFILMのシステムは愛用のDOMKE F-2に入れて肩にかけて出かけるわけです。
なかなか物々しいいでたちにはなるんですが、全部ひとつのバッグにパッケージするとそれはそれで小物が出しにくいんですよね。だから現場に着いたら大砲はすぐに取り出して、空になったグラスリモを背負って歩く方が楽だ、という結論になったわけです。
しかしまあ、大変ではあります(笑)。

さて、井の頭公園は引き続きかいぼり中であります。池の水はもうほとんど残っていません。
そんななか、嬉しそうに水底の泥の上をぴょんぴょん歩いていたのはキセキレイでした。彼にしてみたら、我々にはわからないエサの宝庫なんでしょうね。文字通り跳ね回ってました。

_69Q7594
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/1600 ISO2000 Flash (off, did not fire)


対照的に、あんなにたくさんいた水鳥たちはほとんど姿を消してしまいました。カルガモたちも、カワセミも、ゴイサギたちすらどこかに避難してしまったようです。唯一オオバンだけが泥の上を歩いてました。

それでも、いつもと違うのは池だけで、まわりの木々に集まる野鳥たちは早くも早春の雰囲気。梅の花もほころび始めましたしね。
メジロの群れがかなり低いところまで来ていました。

_69Q7610
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/1000 ISO3200 Flash (off, did not fire)


DSCF3662
Fujifilm X-T1
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/4.0 196.0 mm 1/6400 ISO5000 Flash (off, did not fire)



メジロがいたとなれば、だいたいその近くにはシジュウカラやエナガ、コゲラなどがいるものです。今日もやっぱりいました。
エナガなどこちらが慌てるほど近くにまで寄ってきて、シャッターチャンスを逃させては俺を悔しがらせてくれました(笑)。

_69Q7758
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/1000 ISO500 Flash (off, did not fire)


_69Q7784
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/1000 ISO1000 Flash (off, did not fire)


_69Q7984
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/2000 ISO12800 Flash (off, did not fire)


DSCF3798
Fujifilm X-T1
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/4.0 196.0 mm 1/2000 ISO4000 Flash (off, did not fire)


_69Q7943
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 512.0 mm 1/1600 ISO3200 Flash (off, did not fire)




もちろん、ヒヨドリはどこにでもいます。あまりに条件のいいところに来たので、思わず撮りました。

_69Q7979
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/2000 ISO3200 Flash (off, did not fire)




わんこたちももちろん撮りました。まずは立派なハスキーくん。

DSCF3719
Fujifilm X-T1
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/9.0 88.8 mm 1/12000 ISO5000 Flash (off, did not fire)


なんとか撮れてますが、なんか設定がムチャクチャです(笑)。絞りリングが動いちゃってたのに気付かないまま撮ってました。
そのわりにはISOも高いし。ちゃんと各ダイヤルの状態を確認して撮らないとこうなる、というFUJIユーザーの悪い見本ですね。
大失敗なはずなのにいいカンジに撮れちゃってるのが、いいのか悪いのか…(笑)。


DSCF3755
Fujifilm X-T1
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/4.0 196.0 mm 1/1000 ISO5000 Flash (off, did not fire)


つぶらな瞳がたまらないミニチュアダックスフンドくん。これはいいカンジで撮れました。
そういえば、今日のX-T1のフィルムシミュレーションのセッティングは、ちょっとしたきまぐれで ”PRO Neg. Std” のカラーを-2、シャドウトーンも-2にしてみました。ちょっと渋いカンジにしてみたらどうだろう、と思ってやってみたんですが、やってみたらほとんど "クラシッククローム" みたいになりましたね(笑)。でもクラシッククロームはけっこうコントラストが強いので、その点はちょっと違いますね。
これはこれでちょっと面白いな、と思いました。今後フィルムシミュレーションのパラメーターをいじってみて、自分なりの色を作ってみるのも面白いかもしれませんね。

というわけで、本日のベストショットはミニチュアダックスフンドくんのこのショットにしましょうか。

DSCF3746
Fujifilm X-T1
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/4.0 196.0 mm 1/1000 ISO5000 Flash (off, did not fire)


かいぼり中の井の頭公園で野鳥とわんこを撮ったお話でございました。