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現在の我が家のFUJINON事情

さて、野鳥撮り望遠システムについては前回の記事のとおり、Canon1DXにSIGMA150-600mmSでいくことに決めたワタクシですが、それより短い焦点距離はどうなっているかというと、なんと全てX-T1でまかなうことに決めてしまったんですよ。
ええ、仕事もプライベートもぜんぶ。
なので、Canonフルサイズ用のEFレンズは、これだけは手放せないEF70-200mmF2.8L2と手放してもいくらにもならない(笑)EF50mmF1.8、そしてx1.4とx2.0のテレコンを残して処分しました。EF24-70mmL2なんて完全に宝の持ち腐れ状態になってましたからね。
そして、その売却した資金で何を購入したかというと、FUJINONの中でも当時最も新しいXF90mmF2R LM WRと、テレコンバーターXF1.4xTC WR、そしてなんと2度目の買い戻し(笑)XF18-55mmF2.8-4R LM OISです。
やっぱり標準ズームは持ってないと、仕事のときに不安ですから……。かといって、そのためだけにXF16-55mmF2.8を購入するのは予算オーバーです。というわけで、2度手放した18-55mmをふたたび買い戻すハメになりました。ほんとアホですね(笑)。

XF1.4x TC WR
iPhone6s

フジのテレコンに関しましては、もう必要機材なので前々から出たら買うことは決めてました。値段にはびっくりしましたけどね(笑)。
いまのところ50-140mmだけにしか対応しない贅沢なヤツですが、いずれ出る100-400mm望遠ズームのためにも、お金のあるうちに買っておくしかないと……。
XマウントはAPS-C用で小径ですから、Canonのx1.4テレコンなどに比べればやはり小さいですね。レンズ側にググッと付きだしたフォルムにやる気がみなぎっております。



X-T1+XF50-140mm+XF1.4x
iPhone6s

50-140mmに装着するとこんなカンジです。鏡銅の質感は見事に同じになってます。



X-T1+XF50-140mm+XF1.4x
iPhone6s

全体像としてはこんなカンジ。ますます長くなってるのは致し方ないところ。それでもフルサイズで70-200mm+テレコンを持ち歩くことに比べたら数段小さくて軽いですから。何の問題もありません。



X-T1+XF90mmF2
iPhone6s

そしてこちらが、XF90mmです。フルサイズ換算で137mm相当の中望遠の単焦点です。
これに関してはずばり、わんこ撮り用ですね。これくらいの焦点距離だと、1mちょっとさがって犬を撮るのにちょうどいいんですね。もちろん近寄らせてくれるなら猫撮りにもばっちりです。F2ですが、充分ボケますし開放からシャープな作例を見て決めました。
まあ、正直56mmと迷ったんですが、ポルシェじゃないですが「最新のFUJINONは最良のFUJINON」ということで、こちらにしました。防塵防滴のWR仕様なのも決め手でしたね。野外で使用するには安心感が違います。



X-T1+XF90mmF2
iPhone6s

もっと大きく重いかと思いましたが、思ったよりはコンパクトだと思います。X-T1に付けておくにはちょうどいい大きさかも。
それにしても上の写真はiPhone6sで撮ってるんですが、ボケますね、iPhone……。奇しくもiPhone6sのレンズも開放F2になったんでしたっけね。寄れるしボケるし、ホント困ったもんです……(笑)。
(ここまでの写真は全て手持ちです。暗所でのiPhoneの手持ちブツ撮りはまた違ったテクニックが必要ですよね…って話がそれました)

では最後に、作例をいくつか。
まずはXF50-140mm+1.4xテレコンです。

DSCF8338
Fujifilm X-T1
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/4.0 148.4 mm 1/180 ISO1250 Flash (off, did not fire)



DSCF8302
Fujifilm X-T1
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/4.0 196.0 mm 1/250 ISO200 Flash (off, did not fire)




そしてXF90mmF2です。

DSCF7866
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/2.8 90.0 mm 1/1500 400 Flash (off, did not fire)



DSCF7870
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/2.8 90.0 mm 1/340 400 Flash (off, did not fire)



DSCF7803
Fujifilm X-T1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/5.0 90.0 mm 1/40 640 Flash (off, did not fire)


最後はカラスのポートレートでした(笑)。
というわけで、いずれも大満足のFUJINONレンズたちでございました。
しかし気がついてみると、俺のFUJINONレンズ群も35mm、90mm、10-24mm、18-55mm、50-140mmと5本になりました。もう完全にFUJIFILMメインのカメラマンでございます(笑)。









新望遠ズームシグマ150-600mmSports

YouTubeコンテンツ『写真屋放言』でもご報告いたしましたとおり、1ヶ月ほど前にCanon1DX用の新しい望遠ズームレンズを購入いたしました。
今度はSIGMAの150-600mmF5-6.3 DG OS HSM | Sportsです。
テレ端600mmF6.3となる望遠ズームレンズですね。

150-600mmF5-6.3 DG OS HSM | Sports
iPhone6s

150-600mmF5-6.3 DG OS HSM | Sports
iPhone6s

全体に半つや消しブラック塗装が高級感を醸し出してますね。各部の動作もしっかりとしていて、ズーム鏡銅のガタつきなどもなし。いかにも頑丈そうでヘヴィーデューティーなレンズです。
上の写真のとおり、テレ端ではかなり鏡胴は伸びます。ただしSportsラインはシグマが公式に直進ズームさせることを推奨してますから、とっさのズームインにはかなり便利ですね。(まあ、下を向けて持ち歩いてれば自然にテレ端まで延びきるんですがw)
重さは2.86kg、けっこう重いです。
実は1年ほど前でしょうか、発売直後にヨドバシカメラの店頭にあったコイツを持ったことがありまして、そのときの感想は「重い!こりゃあ手持ちはムリ!」ということだったんですが(笑)、Canonヨンニッパ(EF400mmF2.8L IS II USM)よりちょうど1キロほど軽いですから、そこそこ手持ちもいけます。1キロの差は大きいですからね。
下は手持ち撮影の証拠写真(笑)。
(写真屋放言#12より切り出しです)

150-600撮影風景

実は水平位置で構えるより、この角度で上を狙う方が楽なんですね。水平位置だと数秒で腕がプルプルしてきます(笑)
なので、水平は三脚使用で、上の角度は手持ちで、という使い方が正解かと思います。
手ブレ補正はかなり効く印象です。普通に使って手ブレが…と思ったことはいまのところありません。

購入にあたっては、当然同じシグマの150-600mm Contemporaryや、タムロンの150-600mm、Canonの100-400m2型なども比較検討対象になりました。価格帯ではシグマContemporaryとタムロンのほうが断然安いし、Canon純正もやはり純正の安心感と評判の高性能で捨て難いと難しい選択でしたが、やはりフルサイズで使う以上最低でも600mmほどの焦点距離は欲しいのと、防塵防滴も含む道具としての信頼性を考えると、シグマCとタムロンでは心もとない。(店頭デモ機を触ってみましたが、鏡銅がガタついてました)
これから長いこと、野外で乱暴に使い倒すことを考えると、しっかりとした造りのSportsラインに落ち着いたわけです。

シグマは高級コンデジのDP2 Merrillは使ったことがありましたが、Canon用交換レンズは初購入です。純正じゃないということで、フォーカス精度や合焦精度など心配な点もありましたが、それも杞憂に終わりましたね。特にそういった調整をしなくても、ばっちりガチピンでした。素晴らしい。
ちなみにシグマの最近のレンズには”USB Dock”というものが使えるようになっておりまして(残念ながら別売りなんですが)、フォーカス精度や速度、フォーカスリミット範囲などをパソコン上で調整できるようになっております。当然これも購入いたしまして、フォーカス速度調整だけは「最速」モードにいたしました。でも調整したのはそれだけ。何といってもフォーカス精度調整をしなくて済んだのは本当によかったです。あれにハマると底なし沼ですからね……(苦笑)
それでは作例写真をご紹介しましょう。全てCanon 1DX+SIGMA150-600mmSの組み合わせです。

_69Q3397
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/100 ISO5000 Flash (off, did not fire)


テレ端開放F6.3と暗いですから、このような木陰のシーンではISO値は上がりまくります。
そこも高感度に強いフルサイズならではの対応でしょうか。ISOオートのときはシャッタースピードの設定にはかなり気を使う必要がありますね。
このシーンも600mmで1/100と限界に近い遅さですが、これ手持ちなんです。手ブレ補正はかなり素晴らしいんじゃないでしょうか。
オシドリの体色、羽毛の解像、水面の色など画質は文句なしです。



_69Q3504
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/250 ISO3200 Flash (off, did not fire)


こちらも同じような木陰のカワセミ。1/250でISOは3200です。
このシグマを使い始めてから、いままで以上に被写体の光の状態には敏感にならざるを得なくなりましたね。まあそもそも、光の状態を見るのは写真の基本中の基本ですからね。("Photograph"という言葉は「光で描く」という意味ですし)
基本に忠実に撮ればいいわけですが……。
でもカワセミとかは、日陰が好きなんですよね〜厳しいわ(笑)



_69Q6660
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/1000 ISO2500 Flash (off, did not fire)


バンを逆光で。こんなシーンなら1/1000まで上げられます。
背景のボケもいいカンジなんじゃないでしょうか。左下、右下あたりの玉ボケには口径触がみられますが、これはもう致し方ないでしょう。



_69Q2711
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/500  ISO6400 Flash (off, did not fire)


水浴びするアオゲラ。あーお尻が気持ちいい。
このシーンも日陰でしたが、ブルブルと身体を震わせて水浴びする様子を捕らえたかったので、シャッタースピードを1/500まで上げました。結果的にISO値は6400まで上がっちゃってます。



_69Q2913
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/500 ISO5000 Flash (off, did not fire)


ジョウビタキが善福寺にもやってきました。もうすっかり冬ですね。
こちら、光の状態がいいようにも見えますが、実はちょっと日陰です。なので1/500ですとISOは5000まで上がります。
まあこれくらいのノイズは俺的には充分許容範囲です。



_69Q3122
Canon EOS-1D X
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 014
ƒ/6.3 600.0 mm 1/500 ISO1000 Flash (off, did not fire)


動画の方でも紹介しましたが、いい光が来ていた樹上のアオゲラ。これくらいですと1/500でISO1000ですね。
それでも曇り空の日でしたから、晴天でしたらもっと低感度で撮ることも可能です。開放F6.3の露出調整も、次第に感覚で掴めてきたと思います。考えてみたら、ヨンニッパ時代の400mmで開放F2.8というのは相当贅沢な話でしたね。まあそのために軽自動車並の大金を払う必要があるわけですが……(笑)。

というわけで、新たなウェポン(黒くてごつくてまさに武器ってカンジ)、シグマの150-600mSのご紹介でございました。
いよいよ冬の野鳥シーズンの幕開けですから、こいつでバリバリ鳥撮りまっせ!というわけです。
しかし最近雨が続いてまして……晴れてくれ〜(笑)


写真屋放言#12更新です



はい、というわけでPENTAXを諦めたあと、野鳥撮影はどうしているのか、という続報も含めた、新しい動画をアップいたしました。

実はそのPENTAX問題をどうお伝えしたものだろう、とブログの更新を躊躇している間に、ワタクシまたいろいろ機材を更新しております。ていうかそれに伴っての機材変更などなど、なんですが、それ以外にも新しいフジノンレンズを買ったり、ドンケの新しいバッグを買ったり、お金がないわりには物欲にまみれております(笑)。

まあ、今回これで動画の方でご報告してしまったので、こちらのブログでもさらにいろいろ個別のお話なども書けると思います。てか書きたいことたくさんたまってるんですよ。

あまり間を開けずに更新していこうと思っておりますので、よろしくお願いいたしますです。

写真屋放言#11更新しました



表題の通りでございまして、PENTAXを野鳥撮影に使うことを諦めました。
PENTAXファンのみなさん、ホントにごめんなさい(笑)。

いや、笑い事じゃなくて、実はけっこう気持ちが重いんですよ、俺も。PENTAXファンで写真屋放言の動画を見に来てくださってる方もたくさんいるみたいだし、そういうみなさんの期待を裏切るようで、心苦しいんですよね。
だから動画もブログもなかなか更新の踏ん切りがつかなかったりして…いや、ホントに(笑)。

でも、まあ、俺は自腹で機材を購入して写真を撮ってるごく普通のカメラマンですし、そこにしがらみも何もないですからね。自分の写真のためにベストな選択をしていくうえでの決断ですから、そこはご理解いただくしかないかと……。

まあそもそも、野鳥の撮影にPENTAXを選択したというスタートの時点でムリがあったと言えなくもないです。決して動体に強いというわけではないメーカーですから。PENTAXユーザーの大多数は、風景やスナップを撮ってる方々なようですしね。
そういった用途で使う分には、画質もいいですし何の問題もないと思うんですよ。
だから、そもそもムリな期待をかけた俺が悪かったんです、はい(笑)。

それにしても、問題の根本が何かというと、野鳥を撮影したいカメラマンにとってのベストなカメラが見当たらない、ということなんですよ。野鳥撮影というやや特殊なジャンルの中で、求められるカメラシステムの条件はいくつかありますが、それを全て満たした決定版的なカメラシステムがないんです、現状では。少なくとも俺はないと思ってます。
まあ、どんなジャンルにしても全ての条件を完璧に満たしたカメラなんてものは存在しないんですが、それにしても野鳥撮影というのは妥協を強いられる撮影ジャンルです。
そんな中で、画質を取るか、動体追尾性を取るか、望遠効果を取るか、大きさ重さを含むハンドリング性能を取るか、コストを取るか……悩みは尽きませんね。
今回俺は、望遠効果、画質、ハンドリング性能を満たす選択としてPENTAXに期待していたんですが、動体追尾性の悪さに負けてしまいました(笑)。
近くフルサイズモデルが出るPENTAXには、AF性能全般の向上を期待したいです。デザインは大好きなので……。いつかCanonがぶっ飛ぶようなAF性能を持ったPENTAXカメラが出たら、そのときは喜んでPENTAXに戻りたいと思っております。