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谷中の猫たちを撮る

このところなぜかブログの更新がおっくうになってしまい、すっかりご無沙汰になってしまいました。
まあ、そういう時期もあるってことですね。全ては花粉が悪い、ってことでご容赦を。

その間にも、もちろん写真はいろんなところに行って撮ってました。それも追々掲載することになると思いますが、今日のところは最新のご報告を。
久しぶりに春らしい暖かな日になった本日は、谷中に行って猫たちの写真を撮ってきました。

谷中は猫のいる街ということで、商店街をあげて猫をフィーチャーしてるところです。日暮里の駅を出て南へ行くと、すぐに谷中銀座商店街になります。大階段『夕やけだんだん』は有名な猫スポットですね。
谷中の商店街を中心に、路地から路地へうろうろと歩き回って猫を探しました。


第一猫はこいつでした。飼い猫なのか、キレイなトラ猫ですね。舌ベロ出ちゃってますが。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 3200
露出: 1/250 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 280mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




正面に回って。そんなびっくり顔しなくてもいいと思うよ。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 1600
露出: 1/320 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 280mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




しばらく行った住宅街で第二猫発見。塀の向こうから顔を半分だけ覗かせていました。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 5000
露出: 1/320 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 280mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




第三猫は茶トラ。道路のまん中で悠々とくつろいていました。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 1000
露出: 1/320 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 280mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




ごろごろくねくねしていた第四猫を撮影していたときには、近所の奥さんに不審者尋問されました。すいません、怪しくて。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 12800
露出: 1/250 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 265mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




その後しばらく猫を発見できず、単なる路地裏散歩になっていました。日が陰ってきたころ谷中銀座に戻ってみると、トラ猫くんを発見。第一猫くんとはまた別の猫かな。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 500
露出: 1/250 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 280mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




夕やけだんだんに戻ってみると、数匹の猫達が日向ぼっこをしていました。こいつらは生粋の野良なんでしょうね。面構えが違います。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 500
露出: 1/200 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 210mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




この白猫くんなんか、独眼竜です。ストリートの厳しい現実を生き抜いてきたタフなギャングってカンジですね。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 1250
露出: 1/250 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 215mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




どう見てもボスと情婦、といったカンジ(笑)。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 5000
露出: 1/250 秒
絞り: 13.0
焦点距離: 265mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




黒猫くんも集会に加わりました。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 6400
露出: 1/200 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 192mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




さっきのボスを追いかけてみました。あからさまに迷惑そうです(笑)。

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 4000
露出: 1/250 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 280mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




「まだ撮ってんのかよ……いい加減にしてくれよ」

機種: Canon EOS 5D Mark III
ISO: 1250
露出: 1/250 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 265mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




というわけで、いい加減にして谷中銀座を後にしたのでした。空き地だったところに大きなマンションが建ったりして、谷中の野良猫たちも暮らしにくくなってるかもしれません。頑張って生き抜いてほしいものです。

テーマ: 動物の写真 | ジャンル: 写真

ウィンバリー導入

最近では、1DXの標準レンズはすっかりヨンニッパ(EF400mmF2.8L IS II USM)になってしまっているワタクシです。
このヨンニッパ、単体での重量が3,850g(キヤノン公式より)と当然ながら重量級(何とゴーヨンより重い!)なので、運用には三脚 or 一脚は欠かせません。

先日1DXを破損して以来、フィールドでの一脚運用には消極的な私。そうなると三脚で使用するわけで、その際に組み合わせる雲台はもっぱらKirk社の『KING COBRA』を気に入って愛用しておりました。
こんなのですね。

機種: GR DIGITAL 3
ISO: 566
露出: 1/32 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ




このタイプの、レンズを固定するのではなく、自由に動かせるようになっている雲台を ”ジンバル雲台” といいますが、根本の部分が水平回転し、レンズ横の部分が垂直回転するようになっていて、この2軸の回転によってカメラをグルグル動かしながら動体を追うことを可能にしているんですね。レンズ自体はやじろべえのように重心位置に置くことによって、ネジを緩めたまま安定を保つという仕組みです。
見ての通りたいへんヘヴィデューティーな作りで、それゆえ重いんですが安定感は抜群、大変気に入って使っておりました。先日の北海道遠征でも、KING COBRAは何の問題もなく動作してくれました。

ただし、ひとつの疑念がありました。それは、KING COBRAの構造から来る疑問です。シンプルな縦軸、横軸の支えという構造から、KING COBRAはレンズを横向きにして支える形になってます。そしてそれを受けているのはヨンニッパの三脚座なわけですが、なかでも三脚座の回転を止めている小さなネジひとつにほとんどの負荷がかかっているわけです。
これってもしかしたら、すごく危険な、想定外の負荷なんじゃないでしょうか。

そんな危惧は、ある日現実化しました。先日の撮影中、気がつくと三脚座の回転を止めるネジが動かなくなってしまったんです。
幸い、その日は思いきってペンチで挟んで回したら直ったんですが、それ以来、俺のKING COBRAに対する疑念は確信に変ってしまったのです。
これって、やっぱりとてもアブナイ構造なんじゃないだろうか、と。

というわけで、思いきってジンバル雲台を新調いたしました。こちらです。

機種: E-M5
ISO: 3200
露出: 1/50 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ




アメリカのWimberley社のジンバルヘッド、WH-200です。ジンバル雲台の元祖ウインバリーの新モデルですね。
こいつは日本で買うと軽く10万円以上はするシロモノです。
中国のベンロ社が出してるまんまコピーのモデルもあるんですが(笑)、やっぱり大事なカメラとレンズを載せる雲台ですから、信頼性に疑問がある中国のコピー品を買う気にはなれませんでした。(いや、ベンロはいまや立派なメーカーだと思いますが…(汗))
たかが雲台に10万円ってどうかと思いますが、大丈夫。アメリカのB&Hから個人輸入すれば、ほぼ半額で買えるんです。ネット時代、便利になったもんですね。

アメリカから届いたときはこんな状態でした。なかなか物々しいですな。


機種: E-M5
ISO: 2500
露出: 1/80 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ




三脚に組み込むとこんなカンジです。レンズの三脚座を受けるマウントはKING COBRAと同じくアルカスイス方式のクイックシューになってます。

機種: E-M5
ISO: 3200
露出: 1/13 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ


KING COBRAのクイックシューの取りつけ部は垂直で、これは重いレンズをとっさに付け外しするのにはちょっと不安がありました。実際、カワセミを手持ちで撮影した後、素早く三脚に戻したいときなどモタモタしてしまってシャッターチャンスを逃したこともあります。何より、慌てて大事なレンズとカメラを取り落としたりしたら大惨事ですね。
その点、ウインバリーは水平に載せる方式なのでレンズを落とす心配は少なそうです。
もちろん何より、三脚座にかかる負担もありません。これで安心です。




機種: E-M5
ISO: 3200
露出: 1/13 秒
絞り: 5.6
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ


このときは本体の右側に雲台のネジが来るようにセッティングしましたが、実際に運用してみたら逆がいいことがわかりました。左側にネジがあれば、左手でネジを緩めながら右手でカメラを操作することができますから。
そのためにウインバリーは、水平と垂直の固定ネジを同じ縦位置に配置しているんだと思います。使ってみるとこれが実に合理的なことがわかります。
また、上方向の傾き確度が小さいのがKING COBRAの弱点でしたが、ウインバリーはKING COBRAより傾けられるのでこれもまた助かります。そんな上方向の傾きは、例えばこんな被写体を撮影するときに役立ちます。


機種: Canon EOS-1D X
ISO: 200
露出: 1/1600 秒
絞り: 4.0
焦点距離: 560mm
フラッシュを使用: いいえ
EF400mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III


桜の花をついばみに来たヒヨドリを追いかけて、かなり上にレンズを向けて撮影してます。ヒヨドリは動きが素早いですから、自由度の高い雲台じゃないと追うことは不可能ですよね。

同じように、頭上の桜の枝に止ったシジュウカラを撮影したものもあります。


機種: Canon EOS-1D X
ISO: 320
露出: 1/1600 秒
絞り: 4.0
焦点距離: 560mm
フラッシュを使用: いいえ
EF400mmF2.8L IS II USM + EXTENDER EF1.4x III




そんなわけで、ジンバル雲台をウインバリーに変えて正解だったというお話でございました。
あとはKING COBRAが高く売れてくれるといいなあ、というところです(笑)。

テーマ: ★カメラ&レンズ・機材 | ジャンル: 写真