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2倍エクステンダー

唐突ですが、望遠を強化したくて、エクステンダーを導入いたしました。
今現在の最長レンズは、”白い大砲”の200ミリなわけですが、フルサイズだと200ミリって意外にそれほどの望遠じゃありません。野生の動物や鳥はもとより、野良猫ですら撮ろうとすると200ミリでもちょっと足りない。勢い、望遠の部としては7Dを使うことになるわけです。7Dだと1.6倍ですから200ミリは320ミリ相当ということですから。
とはいえ、やっぱりフルサイズで撮りたい。しかし、新たな望遠レンズを購入するほどの使用頻度でもない…となると、そこで登場するのが「エクステンダー」、いわゆるテレコンバーターですね。これを装着してやると、それだけでレンズの望遠距離が延びるという便利アイテムでございます。

しかし、便利なモノにはそれなりのワケがあります。エクステンダーを装着すると、望遠の距離は延びますが、レンズ全体として暗くなる、そしてフォーカス速度も若干スローになる、というリスクがあります。なぜ望遠レンズがあんなに高価なのかといえば、そういった弱点を構造的に克服する技術が込められているからなんですね。
逆に言えば、それでも大丈夫、という利用法をするなら、エクステンダーで充分なわけです。



機種: GR DIGITAL 3
ISO: 1600
露出: 1/26 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ



Canonのレンズエクステンダーには、1.4倍のものと2倍のモノがあります。1.4倍の「ちょっとだけ望遠」にすれば、レンズF値の低下もフォーカスの遅さも「ちょっとだけ」、2倍の「それなりに望遠」にすれば、それらのリスクも「それなりに」なる、というわけです。
とはいえ、200ミリの1.4倍といえばたったの280ミリですから。それなりの設備投資をするのにそれだけではちょっとつまらない。というわけで俺は思いきって2倍のエクステンダーにしてみました。
ちなみにお値段は、なぜか2倍エクステンダーの方がちょっとだけお安い、という不思議なことになってます(笑)。



機種: GR DIGITAL 3
ISO: 1600
露出: 1/24 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 6mm
フラッシュを使用: いいえ



EF70-200mmF2.8L IS II USMに装着してみるとこんな感じ。約5センチほどさらに全長が伸びます。重さもさらにズッシリ。しかしこれで、70-200mmレンズが140-400mmという大望遠レンズに変身したわけです。これなら野良猫に警戒心を抱かせる距離まで近寄らなくても、ばっちりアップにできるというわけです。
そのかわり、解放F値は2.8から5.6になってしまいましたが。

というわけで、早速早朝の井の頭公園に出かけてみました。2倍エクステンダーの威力を確かめてみますか!


まずは樹上で可愛らしく鳴いている小鳥さんを。5メートルくらい上の方で、よく目を凝らさないとわからないくらいの距離ですが、さすがに400ミリ。ノートリミングでこれだけいけます。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 400
露出: 1/400 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 400mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + Extender EF 2x III




弁天池のほとりの桜の木にとまっていたキジバトも、余裕の300ミリでこれです。もちろんトリミングは無し。
画質の低下も全く感じられないですね。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 1600
露出: 1/250 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 300mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + Extender EF 2x III




弁天橋のまん中あたりでこんなシーンに出会いました。
ご主人様に抱きかかえられて満足そうな、ゴールデンレトリバーくん。こんな幸せそうなシーンも、そっと遠くから撮影できるのも大望遠ならではです。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 2500
露出: 1/400 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 400mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + Extender EF 2x III



ちょっと引いてみてみると、女性の足元には柴犬くんが、しっかりこっちを警戒していました。無邪気なゴールデンと番犬の柴犬、という好対照。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 2000
露出: 1/200 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 222mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + Extender EF 2x III



歩きすぎる柴犬くんの一瞬を狙う、なんてこともやってみましたが大丈夫でした。
実際、フォーカスは確かに若干「よっこらしょ」になりましたが、元のレンズの性能がずば抜けているので問題ないですね。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 1000
露出: 1/400 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 400mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + Extender EF 2x III



猫もいました。朝日を浴びて気持ちよさそうに寝ている猫ですが、これ以上近寄ると逃げられそうな距離、だいたい5メートルくらいでしょうか。そこから撮影してこれだけいけました。
画質もバッチリ、シャープですね。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 1000
露出: 1/320 秒
絞り: 6.3
焦点距離: 400mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM + Extender EF 2x III



動物を撮影するとき、特に、飼い犬はともかく猫たちは警戒心が強いですから、ある程度の距離を置く必要はどうしてもあります。そんなときでも、400ミリあれば満足いく写真が撮れることがわかりました。
エクステンダーEF2x III、導入して正解の新兵器でございました。

テーマ: デジタル一眼レフ | ジャンル: 写真

神戸夜景

さて、メリケン波止場の撮影のあと、元町入り口のカフェで休憩したワタクシは、夕暮れの中華街に向かいました。神戸の中華街は横浜のそれよりは若干大人しい感じでしょうか。点心や中華串揚げなどの屋台がたくさん出ているのが特徴的です。
まずは中華街の人々。女性や子供を中心に。



機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 200
露出: 1/25 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 400
露出: 1/30 秒
絞り: 3.2
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 125
露出: 1/30 秒
絞り: 3.2
焦点距離: 54mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



中華街の中心にある南京町の広場は、黄色い提灯が幻想的でした。ここではシャッタースピードをいろいろ変えて実験してみました。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/3 秒
絞り: 4.0
焦点距離: 24mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 320
露出: 1/30 秒
絞り: 3.2
焦点距離: 24mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



手ブレ補正のない24-70mmF2.8Lだと、手持ちスローシャッターはかなり厳しいものがあります(笑)。
しかし、中華街は色鮮かで撮影が楽しいですね。かなりうろうろと長居をしました。

そこから今度は港の方に戻って、ポートタワーへ。実はポートタワーの外観もスローシャッターで撮影を試みたんですが、ことごとく失敗しました(笑)。やはりああいうものは三脚がないとダメです。
ならば、とポートタワーの展望台へ。展望台の最上階は照明が暗くなっているので、窓ガラス越しでも撮影がしやすかったです。手すりのところが荷物置きになっているので、そこにカメラバッグを置いて、その上にカメラを乗せれば安定してスローシャッターで撮影できました。

まずは西方向。ポートアイランド方面ですね。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 200
露出: 1/2 秒
絞り: 3.5
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



次は東方向。大阪方面です。
画面右上に写りこんでる星のようなものは、展望台室内の照明です。よけいなことを(笑)。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 320
露出: 2.0 秒
絞り: 10.0
焦点距離: 24mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



ラストは北側。画面一番上に見えてるのは六甲山のイルミネーションです。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 320
露出: 2.5 秒
絞り: 8.0
焦点距離: 40mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



最後は、ポートタワーを下りてグラウンドレベルから、イルミネーションを反射した水面がキレイだったので撮ってみました。
手持ち1.3秒は完全に限界ですが(笑)。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 320
露出: 1.3 秒
絞り: 8.0
焦点距離: 64mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



そんなわけで神戸の夜景撮影でございました。この後は元町の駅前で見つけた洋食屋さんで、ビーフカツ定食などを食ったんですがこれが美味かった!さすが神戸ビーフ(かどうかはわかりませんが)といったところで、感激して神戸の夜は終了したのでした。

テーマ: 夜景・夕景 | ジャンル: 写真

神戸昼景

小出シンバルを見学した日、そのまま新大阪で一泊しました。その後はノープランだったんですが、なんとその夜ホテルで前歯(差し歯)がポロリと取れるというアクシデントが(笑)。別にドラマー同士で殴りあったわけでもないんですけどね。去年の京都旅行も風邪を引きましたし、秋の旅では何かが起きるようです。

翌日の午前中は歯の応急処置でつぶれてしまいました。旅先で、しかもその日は日曜日。大阪中の歯医者さんで休日診療をしてくれるところをホテルの人に探してもらい、ちょっと遠かったですが行ってきましたよ。ホテルウイング新大阪のスタッフはとても親切でした。感謝。

そんなわけで、午前中はバタバタしてしまったわけですが、午後はちょっと気分を変えたくなりまして、神戸まで足を伸ばすことにしました。考えてみたら神戸を訪れるのは初めてです。そして大阪と神戸は意外に近いんですね。JRで30分ほど行けばそこはもう港町・神戸でした。

三宮の駅で電車を降りて、とりあえず向かったのは旧居住地界隈。ちょっとバタくさい銀座みたいな感じで、期待にたがわぬオシャレさでした。女性もみんな綺麗で、身なりにもお金がかかっています。ちょっとバブル当時の雰囲気を思いだすような神戸でした。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 125
露出: 1/40 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 48mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/100 秒
絞り: 4.0
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/60 秒
絞り: 4.0
焦点距離: 65mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



旧居住地から、大通りを一本渡るとそこは港でした。銀座の向こうにいきなり横浜があるような感じ。ふり返ると六甲の山々が意外なほど近くにそびえ立っています。神戸は海、街、山がぎゅっと凝縮されたようなところです。



機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 200
露出: 1/50 秒
絞り: 11.0
焦点距離: 45mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/60 秒
絞り: 11.0
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



メリケン公園には、アクロバティックなBMXの練習をする若者のグループがいました。ああ、白い大砲があったらなあ、と思いながら…(笑)


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/160 秒
絞り: 5.0
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/160 秒
絞り: 3.5
焦点距離: 67mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 125
露出: 1/60 秒
絞り: 11.0
焦点距離: 55mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/40 秒
絞り: 20.0
焦点距離: 48mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 400
露出: 1/80 秒
絞り: 10.0
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM




機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 320
露出: 1/60 秒
絞り: 10.0
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



公園で憩う人々、フリマの番犬(笑)、復元された帆船に沈む夕日。いろんな風景を撮ることができてかなり満足でした。神戸、いいところです。
ひとしきり歩いて陽も翳って来たので、しばしカフェで休憩。この後の夜景の撮影にも期待がふくらむのでありました。

テーマ: Canon Photo | ジャンル: 写真

小出シンバル工場見学記

ひょんなことから、小出シンバルの工場を見学できることになりました。
発起人はFlatLandCoilのドラマーQくん。それに俺も俺も、と乗っかったのがモーラー講師のCody氏と俺、というわけです。奇しくも師弟3人の珍道中となりました。

小出シンバルは唯一の国産シンバルメーカー。トルコを発祥の地とするジルジャンやセイビアン、ヨーロッパ勢のパイステやユーヒップなどシンバルメーカーはいくつかありますが、本格的なシンバルを製造する日本企業はそれまでありませんでした。
そんななかで、初の本格的な国産シンバルメーカーとして、小出シンバルが登場したのが2004年でした。あえて漢字の『小出』というロゴはインパクトがありましたね。それから、一度は手にしてみたい気になるメーカーとして意識はしていましたが、いきなり工場を見ることができるとは…そして小出社長にお会いできるとは思ってもいませんでした。

そんなわけで、ドラマー3人で新幹線で大阪へ。車内でもドラム談義で大騒ぎでしたが、Qくんはプロトタイプの小出ハイハットを所有していて、それを持参していました。それにしても、「指紋がついてちゃ失礼だよね」と新幹線の車内でシンバルを磨きはじめたのはやりすぎです(笑)。

そんなこんなで工場のある大阪の平野区に行ってみると、まさに町工場の立ち並ぶ「日本の中小企業地帯」という感じのエリアでした。
ここで小出社長は、ほとんどゼロから試行錯誤でシンバルをつくりはじめたというわけです。ホントに小さなファクトリーで、小出社長の自宅に隣接している「家内制手工業」の工場(こうば)といった感じ。1枚1枚手作業でシンバルを作り上げている様子を見ることができました。
詳しくは、スライドショーにて。



休日にも関わらず、快く時間を割いてくださった小出社長には、心から感謝いたします。それにしても、ホントに楽しんでシンバルを作っているんだなということがわかって、次にシンバルを購入するときはぜひ小出シンバルにしようと決心した俺だったのでした(笑)。
そのときは、いろいろご相談したいと思ってますので、小出社長、よろしくお願いします!


テーマ: ドラム | ジャンル: 音楽

横浜でポートレイト

以前”アー写”を撮影したシンガーソングライターの西川武蔵くんが、この度めでたく横浜市民になったそうで(笑)。
そんな彼の新しい地元で、新しいアー写を撮ろう、ということで、横浜大桟橋から赤レンガ倉庫のあたりをふたりでデートしながら(おい)ポートレイト撮影をしてきました。
カメラは5D2、レンズは今回全てEF24-70mmF2.8L USMです。


通称”象の鼻桟橋”のどんつきにて。暖かな日差しが降り注ぐ最高の秋の日だったんですが、さすがに三連休明けの平日とあってこのあたりも人は少なく、横浜港ふたりじめ状態を楽しみました。

機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/500 秒
絞り: 3.2
焦点距離: 48mm
フラッシュを使用: いいえ




有名な「ブルーブルーヨコハマ」の裏のベンチにて。ジャケット写真風にスクエアサイズにトリミングしてみました。

機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/100 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 51mm
フラッシュを使用: いいえ




大桟橋から象の鼻パークへ至る高架下。このあたりはどこを撮っても変化に富んだいいロケーションばかりで、撮影意欲も増すというものです。それにしてもいい天気だったな。

機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/320 秒
絞り: 3.2
焦点距離: 55mm
フラッシュを使用: いいえ




赤レンガ倉庫にもたれかかって。当日の赤レンガ倉庫は、オクトーバーフェスタでにぎわっていました。観光客に注目されながら撮影される武蔵君の照れ笑いが、ちょっといい表情になりました。

機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/250 秒
絞り: 4.0
焦点距離: 59mm
フラッシュを使用: いいえ




赤レンガ倉庫の裏手に腰かけてちょっと一息、といったところ。イメージはニューヨークのソーホーあたりかな。実は人がいなくなるタイミングを計って撮影するのがけっこう大変だったりして。

機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/320 秒
絞り: 3.2
焦点距離: 25mm
フラッシュを使用: いいえ



武蔵君も、次第に撮影されることに慣れてきて、それらしい表情を作れるようになってきましたね。だったら次回はもうちょっと自然な顔を撮れるようなシチュエーションを考えてみようかな、などと考えております。
ともあれ、うららかな秋の日、気持のいい横浜でございました。

テーマ: Canon Photo | ジャンル: 写真

モノクロ街景

ジョブズの訃報で昨日からすっかりやる気をなくしていた俺ですが(笑)、夕飯の買い出しがてら吉祥寺の町をふらついて、スナップショットしてきました。
何気ないスナップでも、モノクロにすると意味あり気になる、という実験です。
セレクトしていたら、偶然全てがふたり連れの写真になりました。不思議なもんです。


まずは、ジャンプする少年とそれを冷ややかに見つめるお母さん。もてあましてるんでしょうねえ、元気すぎて(笑)。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 2000
露出: 1/25 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 27mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



お次は女子高生。学校帰りに買い食い、連休前の金曜の放課後ですからね。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 3200
露出: 1/20 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



姉妹でしょうか?ふたりでくるくると楽しそうに踊っていました。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 500
露出: 1/60 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 62mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



ラストはカップル。長く伸びた影をメインに狙ってみました。


機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 3200
露出: 1/60 秒
絞り: 2.8
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM



そんなわけで、三連休前の吉祥寺、夕方のスナップショット・モノクロ編でございました。

テーマ: モノクロ | ジャンル: 写真

ジョブスの時代

ジョブス

8月にアップルのCEOを辞してまだ2ヶ月と経ってないのに、まさかこんなに早くこの日が来るとは。

なにか、92年にポーカロが亡くなった日以来のショックかもしれません。Macが大好きになって、気がつけば身の回りはアップル製品ばかりになり、自他共に認める ”信者” なわけですが、スティーブ・ジョブスという人物個人にはそれほどの思い入れはないと思っていたんですが。

思えば、「マーケティング」全盛の今日、「マーケティング」という名の「大衆迎合」、売らんがための悪しき「現実主義」に真っ向から異を唱え、そして成功を収めた唯一の人物だったのかもしれません。
ひとりの人間の思い描く理想、ある個人の掲げるビジョンに基づいて、妥協することなく製品を作り続けたアップルという企業。青臭いヒッピーの青年だったころの情熱そのままに、ビジネスマンたちとの戦いに一度は敗れたものの、再起し、その後信じられない大成功を収めた伝説の人物。
得体の知れない「企業」という集合体ではなく、「ひとりの人間」の打ちだすスタイルや美意識がそこにあるからこそ、そこにハマったユーザーにとってのアップル製品は、まさに「パーソナル」なモノになり得たんだと思います。
いまや世界一の企業となったアップルという会社が作りだしてはいるものの、その入り口と出口は「個人対個人」の関係。
幸せな時代の終わり、なのかも知れません。

そうなんです。いま思いがけないほどショックを受けている俺が怖れているのは、ジョブスという人物の死が告げる、ひとつの時代の終焉、なのかもしれません。今後ますますブラックボックス化し、得体の知れない巨大なシステムになっていくであろうデジタル世界に、ワクワクできた時代の最後の時代。少なくとも、ジョブスの美意識に共感していたアップルユーザーにとっては、明らかにひとつの時代の終わりです。
今後、クックCEO率いるアップルが、ジョブスの理想をいかに受け継いでいくにせよ、「個人対個人」の時代は残念ながら終ってしまいました。

ともかくも、いまはただスティーブジョブス氏に感謝しようではありませんか。個人としての彼は亡くなってしまいましたが、彼の掲げたベクトル、向かおうとした方向性は確かにアップルに残っていくと信じて。



※『CC』ボタンを押すと日本語字幕が出ます。

テーマ: Apple | ジャンル: コンピュータ