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2009

2009年も明けまして早10日あまり。実は年末からPlastic Soul Bandのサードアルバムのレコーディングが始まっております。今回は全11曲。例によってバラエティ豊かな楽曲が揃っておりまして、ドラマー的には今回も大変です(笑)。
今回は妥協せず、プレイバックを聴いて「ん?」と思ったところはすかさずリテイクするように心がけてやってます。これって簡単なようで、現場ではけっこう難しいことなんですよ。ついつい「まいっか!」となってしまう安易な性格ですから(笑)。現場の雰囲気やメンバーとエンジニアの機嫌、制作コストなどなどに流されず、「もう一回やらして!」を貫くのは、自分のバンドといえどもなかなか大変です。でも、そこを妥協しなかったおかげで、今回のレコーディングはかなり自信を持てる仕上がりになってます。と思います。なはずです……(笑)
機材としては、いつもの緑ラメカノウプスをもちろん使ってます。バスドラ24、10と12のタム、14と16のフロアもいつも通り。最近イスの高さを上げたおかげで、10タムを入れたセッティングもだいぶ楽になりました。あと、左手側のシンバルセッティングのツボをようやくつかんだというのも大きい。要は10と12のタムの間に、クラッシュが来るようにセッティングすればいいわけですよ。それで、両手クラッシュ用にもうひとつ左側にクラッシュを置けばいいわけですね。うん、これでかなり快適になりました……が、これって気がつけばそのまんまポーカロセッティングですねえ。うーん、真似したわけじゃないけど、結果的にそうなってしまいました、ってことで…
スネアは、いつも使ってるオールドのラディック400の他に、メイペックスのピッコロもけっこう活躍してます。友人から格安で譲ってもらったスネアですが、以外に重宝です。あとはエンジニア「ごるふ」の所有するタマのローズウッド6.5を、ローピッチにして使ったりもしました。全体として、今回のスネアサウンドはかなり曲ごとに違います。バンドのドラマーの考え方って、ボンゾみたいに「これが俺のサウンド!」ってことでどんな曲でも同じ音で通すのもアリだし、曲ごとに作り込むのももちろんアリですよね。俺としては、長いこと基本的な考え方は前者だったんですが、今回は自分なりの音作りを楽しんでやってます。思い切ってローピッチにチューニングして、がちがちにミュートして、スナッピーも裏ヘッドにかろうじて触ってる、くらいの、生音ではどうしようもないような音でも、マイクを通すと70年代風の面白いサウンドになってるんですね。楽曲のイメージに合わせてそうやって遊ぶ楽しさ、みたいなのを、今回のレコーディングでは経験できていると思います。
残りあと1曲。一度録音したけどどうしても納得いかないハーフタイムシャッフルの曲を、もう一回録り直してドラムの録音は終了です。また思い切って「いつもの音」じゃないサウンドにしちゃおうかな。明日、頑張ります。