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エンド・ゲーム

エンドゲーム

恩田陸氏の『常野物語』シリーズ最新作。様々な超能力を持った常野一族の姿を描いたこのサーガだが、今作は一風変わったサイコSFになっている。
連作短編『光の帝国~常野物語(集英社文庫)』の中の『オセロ・ゲーム』の登場人物、拝島暎子とその娘時子のその後の戦いを描いたのが本作だ。『光の帝国』のあとがきで作者は「拝島暎子が夫を取り戻す話は、また別の機会に書いてみたい」と書いていたが、その約束が果たされたわけである。
しかし、タイトルが語る通り、前回は『オセロ・ゲーム』だったのが、今回は『エンド・ゲーム』である。白黒をひっくり返して陣取りするだけでなく、最後まで決着をつけようという意思が現れている。その通り、今回はハードだ。

内面的に異質な『あいつら』を見分ける能力のある拝島母娘。しかも見分けるだけでなく『裏返す』こともできるのだ。人間社会のどこに潜んでいるか分らない敵を見つけて、『裏返される』前に『裏返す』戦いの日々。そして強い力を持ちながら失踪してしまった夫は、敵に裏返されてしまったのか?そんなとき現れた第三者『洗濯屋』とは?錯綜する謎の決着は、あくまで精神世界の出来事だ。それだけに、物語は抽象的にならざるを得ない。『光の帝国』と違って少々分りにくいストーリーになってしまったのは、致し方ないところだろうか。
しかし、拝島母娘の物語はまだ続きそうだ。すっきりとした決着は、さらなる続編を待て、といったところだろうか。
しかし話が抽象的なんで、映画化は難しいだろうなあ…どこかが手を挙げそうな気がするけど。

元祖・油そば

いやー、ひっさぶりです。たぶん2年ぶりくらいに、アレを食ってきました。
そうです、俺のラーメン道(なんじゃそりゃ)の中の、不動のナンバーワン。油そばです。
これを初めて食ったのは、大学に入ってすぐだから、もうかれこれ20年以上。以来、ナンバーワンにしてオンリーワンのうまさを保っているんですねえ。
本日はいよいよ紹介しちゃいましょう。
油そば1

これが油そばの特大。麺ふた玉分入ってますが、油そば食うときは特大です。
トッピングに乗っかっているのはごくオーソドックスなメンマ、シナチク、チャーシューに刻みネギ。このラインナップが何を表しているかというと…油そばにとって、トッピングなんてどーでもいいってことです(笑)
ひたすら油ダレ、そして麺を食らうのが油そばなのです。
あ、でも、お好みで刻みネギ盛りなんてトッピングはありかな。

こうして運ばれて来たら、まずは麺をかき回します。ひたすらかき回して油ダレをよーくからめます。コショウを振ってもいいでしょう。なんせひたすらかき回す。
そしてここからが本番。油ダレがからんだら、そこにテーブルの上にある醤油、特製ラー油、お酢をたっぷり入れて、自分なりの味付けを施すのです。

油そば2

これがその完成形。俺はいつも、醤油ほどほど、ラー油たっぷりでお酢は入れません。
あとは冷めないうちにひたすら食らうべし。
ちぢれ太麺と旨味たっぷりの油ダレ。2回食ったらもう病み付き(1度じゃ分らないかも…)のこれぞ『元祖』油そばです。
これ食ったらもう、昨今雨後のタケノコのようににょきにょき出て来た『自称」油そばなんて食えまへんで。いやマジで。
油そばといえばここ、ナンバーワンにしてオンリーワンです。

ただこのお店…ポリシーなのか、昔からメディアの取材は受け付けないんですね。一度テレビに出た事はありますが、店の場所はおろか店名まで秘密でした。
ですから、お店のポリシーに敬意を表して、俺も店名・場所は伏せようと思います。なんて思わせぶりな!(笑)
だって、今日もお昼時を外して行ったのに、完全満席だったもんね。これ以上混雑しても困るってもんです。
あと、このお店は平日のお昼時しか営業してないんですねえ。だから必然的に都内にお勤めとかしてたら無理です。

それでも食いたい!って人は、平日の昼間に俺に連絡してくれれば、連れてってあげます(笑)
元祖・油そば、美味いよ~

テーマ: ラーメン | ジャンル: グルメ